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君の隣にいたいから 13
結局いろんな女との関係を絶ちきれないまま半年が経った
「ねぇ。月」
「ん?」
「もうすぐ帰国するんでしょ?」
「あぁ。」
「そろそろ気持ち固めたら?」
セフレの中でも長い付き合いになる女に言われた
「相手はもう月のこと思っていないかもしれない。もう他に好きな人がいるのかもしれない。でもさ月。あんたはそれに目を背け続けていいの?ここで立ち止まっている場合じゃないと思うわよ。あんたは今でも十分魅力的よ。でももっと先があると私は思うわ。だからいい加減腹括りなさい」
「…わかってるよ…ありがとう」
「あんたはいい男。手放すのは勿体ないけどね。月には幸せになって欲しいの。あんたの心からの笑顔が見たいわ」
その後ホテルを後にした。他のセフレもみんな切った。
半年間…心の整理をつけた。
帰国三日前。同じ事務所のみんなが送別会を開いてくれた。
あのデザイナーも来てくれた。何度も彼は帰国をしないで欲しいと言っていたけれど俺は迷わなかった。
事務所のみんなもまた然りで…
結局揺るがない俺に最後は折れてくれた
そんな帰り道のことだろう俺は撮られた。
翌日熱愛報道が出た
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