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朝焼け
「藤。おはよ」
目を覚ますと美し過ぎる顔が飛び込んできた
「はよ…卯月…夢じゃないんだね」
「あれだけ愛し合ったのに夢だと思ってたの?」
「ううん…幸せで…夢みたいで…暖かくて…大好き…卯月」
「っ…可愛い…藤…」
「ちょ!さすがに無理!!固くしないでよ!グリグリ押し付けてこないでよ!体痛い!」
「えぇ…何年も我慢したのに!?」
「はぁ?沢山セフレいたくせに」
「っ…だって…」
「これまでの相手も大変だったろうね…お前の性欲に付き合うの」
「いや?」
「…いや!…じゃねぇけど…やっぱり…妬ける…」
「それは俺もだよ。藤は彼女いたんでしょ?彼氏も…俺は女の子だけだったけど…俺以外の男がお前の中…知ってると思うと…初めてを奪ったんだって思うと…」
「泣くなよ!ごめんって!先に相手作ったの俺だもんね…ごめん!だって…お前はどんどん離れていくし…もう…無理だって…諦めてたから…そうしないと…お前を忘れられないって…思ってたから…」
「…藤…」
「でさ!一応言っておくけど…俺の中…知ってるの…お前だけだからな!!」
「え!?」
「確かに男の恋人もいたよ?でも俺はそっちにはならなかった。見た目これだしお前から見たら華奢かもしんないけど一応筋肉ついてて標準よりも背もあるし。俺を抱きたいって奴いなかったから。それにお前以外が俺に入るなんて…ゾッとする。万が一求められたとしても到底受け入れられない。俺を知るのはお前だけで良い」
「藤…」
「苦しい…絞めすぎだよ!」
「もう俺はどこにもいかないから…だから…藤…お前も…どこにもいかないで?」
「当然でしょ?俺の心はお前以外に震わされたことないんだし…心はずっとお前だけのもの。出会った頃からずっとね。体ももうお前にしかあげないしあげるつもりもない。お前だけ。お前だけだから。だから…ずっと…愛して?これからは俺だけを…愛して?」
「当然でしょ?俺はずっとお前だけだよ。確かに体の繋がりはあった。でもいつもお前を思い抱いてた」
「…それはそれで相手に申し訳ないな…」
「俺は…お前だけでよかった…でも苦しかった…言い訳にしかなんないのはわかってる。でも…お前が…」
「わかった。…もうわかったから。卯月…愛してる」
「うん!俺も愛してる…一生離さないから…」
その後またイチャイチャしたのは言うまでもない
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