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第10話

大悟からの告白を受けて早数日──。 まだ宏太は戸惑っていた。 (あれ? 大悟先生?) 街を歩いていると、見慣れた人影が向こう側から歩いてきた。 向こうもこちらに気づいたようで、まっすぐに宏太の元へと向かってくる。 「宏太くん…久しぶり」 「あ、えと…久しぶりです。こんなとこで会うなんて珍しいですね」 なんだろう? 妙に違和感なく話せてしまう。 もう少しぎこちなくなるかと思っていたから拍子抜けだ。 大悟も最初は少し遠慮がちだったものの、話が弾むにつれ、普段通り会話が進んでいく。 「それでね──あれ?」 しばらく話し込んでいると、突然頭上に冷たいものが落ちてきた。 雨か、と思う暇もなく、本降りになったそれは二人の体を容赦無く濡らしていく。 「うわっ、傘持ってないのに!」 「…よかったら、うち近くだから…来る?」 「良いんですか? じゃあ、お邪魔します」 よく考えれば、この時に断っておけばよかったのかもしれない。 そうすれば、あんな出来事は起こらなかった──。

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