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第19話 R-18
◇ ◇ ◇
「……ちょっ、ちょっと待てよ、馨!」
「なに?」
「な、なに、って……っっ」
部屋に戻るなりベッドへ押し倒されて、あっという間に脚衣が抜き取られた。元よりシャツは脱ぎ捨てて来きたため、現在は下着に靴下という、大変見っともない姿になっている。
これで、「どうぞ、シャワーを浴びて来てください」なんて台詞が出てくるはずもなく――馨は汗ばんだ利央の胸元に、ちゅっと唇を押し当てた。
「ひッっっ!! ……お、おまっ、やめろよ!」
「擽ったい?」
「そ、うじゃっ、なくて……っっ」
「ああ、感じるんだ? 可愛い色してるもんね、ここ」
「ひうッっ♡ ……ぁッっ、あっ……っ♡」
「いいねその声、俺好きかも……もっと聞かせてよ」
ちゅっ、ちゅ……っっ♡
れろれろ……っっ♡
肉厚な舌先が肌の上をなぞり、焦ったいむず痒さを滞らせる。首筋、鎖骨、そしてさらに下へ動いたそれは、明確な意図を持って下降していたのだろう。胸の突起まで来ると強めに吸い上げ、咥内に含めながら弄り始めた。
「……んくっ、ぅ……はぁ、ぁっっ♡」
「これ、気持ちいい? 脂肪分が少ないから、敏感なのかな?」
「か、馨っっ、……も、やめろ……っ」
「やだ、少し噛んでいい?」
「へ? ……だ、だめだめっっ!! 絶対にだめっっ!!」
くちゅっ、ちゅぷ……カプッっっ♡
「〜〜〜〜ッッ”っっ!!」
舌で嬲られ、ぷっくりと膨張した乳首を甘噛みされる。途端に、甘美な刺激が弾け、利央はビクビクッと胸を痙攣させた。自分では触ったこともない場所での快感。戸惑いを覚えないはずもなく、混乱と狼狽にじわりと涙が滲む。
しかし相手はそれぐらいでは止まらない。馨は引き続き、舌で熟れた膨らみを翻弄し、もう片方はたっぷりの唾液を交えた指先で扱き上げた。悩ましげな声が漏れれば尚のこと。見事な胸筋を堪能するように揉み込み、その感度を押し上げる。
――な、に……っ!? なんで、こんなことになってるんだ……っ!?
ギリギリの勝利で、興奮度が高まっているのはわかるが、なにかがおかしい。いつもの余裕綽々な態度はどこへやら。獰猛さを感じほど強引に、物事を押し進めてくる。
――なんか、怒ってる……? 俺が遅れたからか?
確かに約束を破り、遅刻してしまったことはこちらの過失だ。危うく、彼を敗者に仕立ててしまうところだった。
しかし、それへの当て付けとして、こんな嫌がらせまでする必要はないだろう。文句があるのであれば、しっかりと言葉として伝えて欲しい。こちらには、それを受け入れなければならない理由があるのだらか。
じわじわっと込み上げてくる鬱屈と羞恥心。頭のてっぺんまで赤く染まり、情けなく眉が下がったところで、相手と視線がかち合った。
「……お前、怒ってんの?」
「そうだね、少し苛立ってはいるかな」
「……遅れてごめん」
「そっちじゃない」
「え? じゃあなんだ?」
「自覚がないなら、わからせてあげるよ」
そう返すと、馨はちゅうっと軽くキスを与え、利央の下着の中に右手を潜り込ませる。
「なっっ! ちょちょちょちょっと待て! だめだめだめっっ!!!!」
「大丈夫、俺も少し勃ってるから」
「それ全っっっ然、大丈夫じゃない! やめてやめてっっ!」
「シーっ、利央……あんまり騒ぐと、ヤラしいことしてるの、中村さんにバレちゃうよ」
「中村さああぁあああん! 起きて――ッッ! お宅のお子さんが盛ってま――ッ、んぐッッ”っっ!!! んぅうッ、ン゙ーッ”っっ!!」
バレて静止の声が掛かるのであれば、これ幸いと声を上げるも。乱雑な口付けによって捩じ伏せられた。
ぐるんっと咥内で大きな舌が動き、ぬめった筋肉質な肉感が耽美な味わいを浸透させる。同時に、勃ち上がった男性器を根元から扱かれ、利央の身体がぶるりと震えた。
「んぁっっ……あッっ、あぅ……っっ♡」
「そうそう、それぐらいなら声上げてもいいよ」
「馨っ……そ、れっ……だめっっ♡」
「なにがだめだって? こんなに先走り垂らして、ぐちょぐちょ音鳴ってんのわかる? これ全部、利央の我慢汁だよ?」
ぐちぐちッっ♡ ぐじゅッ、じゅぐっっっ♡
ぐちぐちッっ……♡
「ひぐッ”っっ♡…ぁ……あ゙ッっ、あ゙ぅッっ……♡」
「あはっ、可愛いなあ〜。自分で腰揺らしちゃうんだ?」
蜜を溜めた鈴口を、グリグリッと親指で捏ね回し、溢れでた分で裏筋を擦り上げる。クリクリッと敏感な筋を撫でられる度、ゾクゾクっとした甘ったるい痺れが下肢に沈殿した。直接的に根本が膨らみ、ピクピクっと先が震えれば、もう我慢などできない。
利央は顔を真っ赤に染めながら息を荒くし、馨の手の動きに合わせて腰を揺り始めた。
「ン…っくぅ、…ッんはっ、ッあっ…んん……っっ♡」
「もうパンパンだね、イきそう?」
「や、やだ…っい、…っイきたくな、い……っ♡」
「え? 聞こえないなあ、なんだって?」
グチッ♡ グチッ♡ グチッ♡ グチッ♡ グチッ♡ グチッ♡ グチッ♡
「んあ゙ッ”っ!…あ゙ぁッ”っ!……ッ、あ゙ッ”っっ♡」
「そっちの余裕ない声もいいなあ、泣かせたくなる」
「か、おる゙っぅ……そ、それ゙っぇ、ヤバっい゙っ……♡」
「あーそうだね。ココの穴、ヒクヒクしてるけど大丈夫そう? 出ちゃうんじゃない?」
「あ゙ぁッ”、あうっぅ……ッも゙、で、出る゙ぅっっ…でっっ、出ぢゃ……ッ”♡」
びゅぐッっっ♡
びゅぐぅッッ”、びゅるるるぅう〜ッ”っっ♡
「んあ゙ぁあ゙ッっ♡……あ゙ッっ、あ゙ッっ…あ゙ッっ!♡」
絶頂前の緊張に合わせて、手の動きが激しくなる。根元からカリ首までをぐっぢゃぐっぢゃっと扱かれて、身震いが生じたところで、鈴口を指の腹で押し広げられた。
自然な射精というよりかは、強引に吐射させられた状態に近い。利央は堪えることもできず、濁音の混じった声を滴らせながら精を吐き出した。
他人の手で迎えた絶頂感は多大で、チカチカと視界に光を飛ばすほどに甘美的。一瞬にして脳内から理性が吹き飛ばされ、あまりの快感に鳥肌が立つほどだった。
「あはっ、イってるイってる。腰ヘコヘコしちゃって可愛い〜」
「あ゙ッっ、や、やめっ♡……ぐちゃぐちゃっっ、やめって……ッッ”っっ♡」
「このまま潮も吹いちゃおうよ」
ぐじゅッ♡ ぐじゅッ♡ ぐじゅッ♡ ぐじゅッ♡ ぐじゅッ♡ ぐじゅッ♡
「んぎッっっ!!♡」
不穏な台詞に、慌てて身を起こすも、もう遅い。馨の大きな掌は再び男性器を握り締め、じゅぶじゅぶっと卑猥な音を立てて、敏感な筋を摩り出す。
イったばかりで、感度が爆上がりしている皮膚を、容赦なく絞られた。声が抑えられず、半開きになった口からは、ダラダラっと涎が溢れている。
見るからに限界であるのに、この男には理解できないのか。馨は上機嫌に鼻を鳴らしながら、利央の耳元へ擦り寄り、熱を孕んだ低声で、それを吹き込んだ。
「ほら、出そうだろ? 出していいよ」
「あ゙ッっ…あ゙ッっ……♡や、やだっ……い、いやだッッっっ♡」
「大丈夫だって、この位置ならカメラに映らないから」
「い、いやっっ……いやだっっ、馨っっ♡……やめっ、……あッっ、あッっ♡」
びゅびゅッ”っ♡
ビューッッ”っっ、びゅぐぐ〜〜ッ”♡
「〜〜〜〜ッッ”っっ!!!♡♡♡」
粘質的な裏筋責めで迎えてしまった二度目の射精。感覚が短かったせいか、潮まで付加されてしまい、体力も羞恥心も限界だ。
意識が飛びかけた利央はもう、抵抗する気力もないのだろう。はぁはぁっと、激しく胸を上下させ、絶頂の余韻にピクピクっと内腿を痙攣させていた。
「……利央、キスしていい?」
「か……お、るっ……ぅっ」
「舌出して」
「ん……んぅッ、んン……っっ♡」
「……ね、約束してよ。今度は勝手に脱がないって。俺以外の人の前で肌を晒さないって……約束できる?」
甘い声で強請るように囁きながら、蜜の滴る奥の蕾へ、そっと中指を押し当てる。「返答次第では、これ以上の行為もあるぞ」と、脅しを交えて向けられた視線は、確かな怒りが滲んでいた。
「わ、わかった……っ、わかったからっ、もうやめろ……っっ」
利央は力無い声で了承し、強引な口付けにも素直に答える。
普段ニコニコしてる奴ほど、怒らせたらヤバい。今後の教訓にせねばと胸に止め、与えられた熱に舌を絡ませた。
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