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第11話
「乳首いじられんのが好きか」
「あ……吸ってぇ」
皆方の知らなかったウイークポイントを言われた通りに責めると、それだけで俺を飲み込んだ場所が大きくうねる。
「イくか? イけよ……」
ひと際大きく胸を吸い、もう一方を指で抓んだ。
「あ――……っう!」
皆方の背が反りちゅぽんと俺の唇から胸の粒が外れる。びくびくと身体が震え、内壁も連動するように痙攣した。吹き上がった白濁が俺と皆方の肌を濡らす。
小刻みな締め付けがヤバいくらいに腰にきた。
「あーたまんねえ」
皆方の腰を掴むとガツガツと腰を打ち付け、その最奥に俺も逐情をぶちまける。腰から広まった震えが全身を包み、はあはあと息をつくのに合わせて濃密な種を撒いた。
終わりが来ないんじゃないかというほどにそれは続き、倒れこんできた皆方と共にベッドに倒れる。
「あー……」
これはヤバい。気持ちよすぎるし、皆方はエロすぎだし、何より肌の感触がいい。こういう相手とは離れられねえんだ。
「つまりは愛してるってことなんだけどな」
「は……??」
俺の呟きを聞いて皆方が目を開く。顔から胸元まで紅潮した肌を舐めてやりたい。
「なんでお前かって聞いただろうが」
「あ…………」
「四十も半ばだろ……今更お前との関係を変えようってんだ。他の理由じゃ動けねえ」
興味本位で動ける年齢はとっくに過ぎている。人生はなるようにしかならないと達観するには十分なほど生きてきたし、性欲だけなら解消の仕方くらい知ってるしな。
その上でこんなことやるのに他の動機では無理だ。
「くれよ、残りの人生。俺のもやるから」
「そんな……の、急に言われても……」
熱が冷めてきたのか皆方の言葉が戻っている。もぞりと動いて逃げ出そうとする腰を引き寄せる。
「文ちゃん、まだはいってる……」
「ああ」
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