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『元ノンケ攻め×クールゲイ受け』中出し・攻めフェラ編
「ああ~ッ! あっ、あっ! んっ、ぐうぅ~ッ……!!」
相手の抽挿 が止まらず、前立腺が絶え間なく刺激され、ひたすらに喘ぐことしかできない。体をよじって逃げようとするが、体位がバックな上、ガッチリと体全体で押さえこまれているため、足をバタバタと動かすことしかできなかった。
しばらくその状態が続いたかと思うと、相手が彼の耳元へ顔を近づける。
「……このまま、出すね」
背後から聞こえた言葉に、息を詰まらせた。震えながら口を開き、奥歯をガチガチと鳴らす。
「い、やだ……やだ! 中は、中だけはホントにッ」
必死に拒絶しようとするが、相手の肉棒が速度を早め、聞こえる息遣いも大きくなってきた。
「やめて! やだ、嫌だって、あ! あぅ、ああ……!」
声でしか抵抗が出来ないのに、さらに追い上げられて、言葉もうまく発せられなくなっていく。
「はっ、はっ、はぁっ……ん!」
相手の息んだ声がしたかと思うと、次の瞬間、彼の中へ欲望が解き放たれた。伝わってくる感覚から、大量に中へ出されてしまったことが分かる。その後も数回ピストンが続き、最奥まで押し込められていく。その度に足を震わせ、快感に襲われた。出すつもりのない甘い声が、口から飛び出していく。
「あ、あーっ……かは、はぁ、ぁああっ……」
「あー……気持ちい……」
出し切った相手は自分の体を起こして、満足したように息を吐くと、彼から出ていった。淫らな音と共に、孔へ注がれた体液が逆流していく。それを見て相手は興奮が収まらず、開閉を繰り返す孔に自分のモノを擦り付ける。
「ひ! ひぃっ、い」
彼はシーツを掴んでいる両手に力をこめ、感度が高まったままの体を痙攣させていた。
相手はそれを見て、いたずら心が湧いたのか、彼の背骨上部に人差し指を置いて、指をつーっと下まで滑らせた。
「あははっ、は……はあぁっ!!」
それさえも感じてしまったのか、彼は笑い声に似た言葉を発して、腰を揺らした。相手はクスクスと笑うと、再び彼に覆い被さる。
「中出し、クセになりそう」
耳元で囁かれる相手の声は、どことなく優しく、聞いていて落ち着けるような低さがあった。今の彼にはあまりにも甘美で、堕ちるには最高の音だった。
しかし、彼は惑わされなかった。自身が何度も拒絶した行為を、勢いに任せて実行させられてしまったのだ。それに対しては、性欲よりも不満の方が大きかった。
「……レイプだぞ、こんなの……」
彼は振り返りもせずに呟いた。冷たく、苦しく、辛さを感じさせるような声だった。相手はそれに驚き、体を起こしてベッド上を移動すると、彼の顔がしっかりと見える位置に座り込んだ。
「ご、ごめん、おれ……」
覗き込むように謝ってくる相手に、彼はわざと顔を見せないように立ち上がると、ふらつく体を壁で支えながら、無言で風呂場へ入っていった。
残された相手は、顔がサーッと青くなった。怒らせてしまった、と言うのがようやく理解できたらしい。
……元はと言えば、行為の最中にゴムが切れてしまったことから始まった。
それでも相手はまだ足りず、外で出すという約束を条件に行為を続けていたが、肉欲に流され、彼を中まで犯してしまったのだ。
ついでに言うと、ゴムを切らしたのも、今日誘ったのも、彼の言葉を振りきったのも、全てこちらのせいである。非があるのは、言わずもがなだった。
(やっべぇ……)
彼がシャワーから出てきた時、きちんと謝らなければならない。どう謝ろうか文章を脳内で作成していると、風呂場から呼び出し音がした。一瞬何が起こったか分からず、その場で硬直していると、再びメロディーが鳴る。
おそるおそる洗面所の扉を開けて、風呂場の折れ戸に向かって話しかけた。
「ど……どした?」
「シャンプー、切れてる。詰め替え取って」
「えっ。あ……ごめ、ごめんごめん」
足元の収納を開けて、買っておいた詰め替え用のパックを持つと、折れ戸に触れた。しかし、ここで手を止める。
「あ……あのさ、さっきさ」
「早くして。寒い」
すりガラスを隔てた風呂場で、彼の急かすような声が響いた。こちらの言葉を聞く気はないらしい。開けた口をぎゅっと閉じると、折れ戸を少しだけ開けて、パックを持つ手を差し入れた。
「……はい、お待たせ」
瞬間、風呂場に入った手が力強く掴まれた。
「へ」
間抜けな声を上げると、目の前の折れ戸がバーンと開かれた。そこには、彼が仁王立ちで立ち尽くしていた。表情はそこまで怒っている様子がなかったが、目からは冷徹な印象を受ける。
「なん」
こちらが何かを言おうとした瞬間、彼は掴んでいる腕を手繰り寄せ、相手を風呂場へ引きずり込んできた。
「わっ、と!」
転びそうになりながら、タイルの上に足を運ぶ。完全に相手の体が風呂場に入ると、何故か椅子に座らせて、開いていた戸を閉めた。
「な、何……なんだよ」
全く予期していなかった行動に、相手が困惑しながら話しかけると、彼は無言で振りった。そして近づいてきたかと思うと、いきなり髪の毛を片手で鷲掴みにして、首を上に向かせる。
「え? い、痛……」
彼は聞こえてくる苦しむ声も聞かず、自分の股間に相手の顔を持っていき、半ば勃起している陰茎でピタピタと頬をはたいた。
「舐めて」
「は」
「さっき出してないから。舐めて」
ここまできて、相手はようやく彼の魂胆を理解した。シャンプーが切れているというのはブラフであり、ここへ呼びつけるためのきっかけにしかすぎなかったのだ。
しかし、ここで疑問が生まれる。怒っていた彼が、何故自分を呼んだのか。抜くのであれば、自分一人でも可能なのではないのだろうか。それ以前に、こちらは元ノンケであり、口戯が得意ではないということを彼は熟知しているはずである。
考えれば考えるほど、彼の真意は全く分からない。が、今の立場上、断る選択肢はなかった。
「……うん」
手にしていたパックをそっと下ろすと、椅子から離れて中腰になり、タイルに膝をつけて上を見上げた。
「じゃあ……」
彼の陰茎に手を宛がい、ゆっくりと口淫を始めた。まずは軽く竿に舌を這わせ、次に玉を味わうように口に含み、裏筋を指でなぞる。上手いやり方が分からなかったため、いつも彼がしてくれる方法で、拙いながらも舐め上げていく。
「ん、ふ……ぅ」
鼻で息をしながら、愛撫を続けていくと、半勃ちだった肉棒が、だんだんと上がっていく。彼の表情はあまり変わっていないようだが、しっかりと感じているらしい。
ついに先端を口に含むと、彼が小さく呻いた。
「……っ」
息が上がり、目は潤み、顔が赤くなっている。そんな彼が、可愛くて堪らなかった。どうせなら、このまま風呂場で……と、そこまで考えたところでハッとする。また同じ轍を踏むわけにはいかない。ここら奉仕に徹して、彼を喜ばせてあげなければ。しばらく真剣に舐め続けていると、彼の陰茎が脈打ち始めた。そろそろ出そうなのだろう。
口を離して手を早めようとすると、彼が頭を押さえ込んできた。肉棒が喉奥まで届き、反射的にえずいたが、彼は押さえ付けるのをやめなかった。
「……飲んで」
彼は小さく口を開いた。目を上に向けると、今にも達しそうな蕩けた顔で、こちらを見下ろしている。
「ちゃんと飲むなら……離してあげる」
「ぅ、ん。うんッ」
昂りに喉を押し潰されながらも声を出すと、頭から手が離れていき、ようやく口を外して、二、三度咳き込んだ。息を整えてからまた咥えこむと、そのまま挿抜 を続ける。ほどなくして、上から喘ぎ声が降ってきた。
「あ、ぅ……うっ」
刹那、口の中がどろりとした体液に包まれる。さっき彼に言われた通り、出されたものは全て飲み込んだ。最後の一滴まで残さないよう、口をすぼませて陰茎に吸いつく。
「あ、いやだ! それやだ、いや……っ」
嫌がる彼の声に我を取り戻し、ビクビクと跳ねる肉棒から口を離した。彼は大きく息を吐きながら床に座り込み、ふらりと体を預けてくる。相手はしっかり受け止めると、抱き締めるように背中へ手を回した。
二人はそのままじっとしていたが、胸の中にいる彼が寒そうにくしゃみしたのを見て、相手はシャワーのレバーを捻り、暖かい湯をかけ始めた。ついでに自分も軽く湯を浴びると、レバーを戻し、風呂場の折れ戸を開ける。近くの棚に手を伸ばして、タオルを二人分掴むと、一枚は彼に渡した。
「……ナマで、やるとさ」
彼は体を拭きながら、ぽつりと口を開いた。相手は一旦拭くのをやめて、そちらに目を向ける。
「病気とかもあるけど……まず、腹壊すんだよね」
「……それは、刺激とかで?」
「違う。精液の成分」
「ああ……」
だからあんなにも嫌がっていたのか、と合点が行った。そこまで考えて、はた、と気が付く。
ということは、あんな真面目に飲み込んでしまった自分自身も……。
再び、顔からサーッと血の気が引いた。腹の中に収まったものは吐き出せても、成分が吸収されてしまっていれば、もうどうすることも出来ないのだ。
「さっき、ケツの中洗ってて、お前だけ無傷なのが腹立ってさ」
彼はタオルを首にかけると、風呂場から出ていき、洗面所のドアを開けながら、小さく相手に笑いかけた。
「これで、おあいこな」
ドアが閉じて、パタパタと離れていく足音。怒りは籠っていなかったように聞こえた。
残された相手は、ああ……と頭を抱えるが、同時に安堵していた。
許してもらえて、よかった。
……が、二人とも数日間は腹を下し、胃腸の痛みに加えて禁欲の日々が続き、お互いの行為を後悔し合ったのは、言うまでもなかった。
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