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第1話
俺と仁は双子天才スイマー。
まだ高校生ながらに日本代表入りを期待され、まわりの大人にちやほやされ、女子にモテまくっているが、俺らが興味があるのは水泳コーチだけ。
現役時代はたいした実績がなく、コーチになってからも地味で控えめだから俺ら双子天才スイマーが派手なせいもあって、あまり人目にとまらず。
なれど、コーチの筋肉は筆舌に尽くしがたくエロく、泳ぐ十八禁といって過言でないのを俺たちだけが知っている、というか、知らなくていい。
競泳選手というと細身のイメージがあるところ、重量級プロレスラーのようながっしりとした体つき、それでいて筋肉は柔らかく、触るとむちむち、腰の肉つきもよく、ずんどうな体型がエロさに拍車をかけている。
水も滴るなんとやら、水滴が滴る火照った体や、水面越しに眺める筋肉がこれまた艶かしく、練習中に俺と仁はどれだけ脳イキするものやら。
さすがに人目があっては触れず、悶々とするのを居残り練習のときに発散。
コーチをしながら、今も大会に出場するだけあって、居残り練習ではプールインして見本を見せたり、手取り足取り教えたり、大会を想定して隣で泳いでくれたり。
はじめは真面目くさって教えを乞うが「そろそろいいか」と仁に目配せ。
熱心に俺に話しかけている背中に、ジョーズのように泳いで迫る仁。
半分覗かせていた顔を沈めたなら「わああっ!?」とコーチが水しぶきをあげてすっ頓狂な声を。
「コーチの水着、奪ったなりい!」と掲げてみせ、プールからあがって逃げるのを追いかけようとし、プールサイドにきたところで俺が背後から抱きしめた。
深夜に義理の兄の部屋を覗いたらエロ漫画みたいな展開になったんだが
俺が高校一年生のときに母親が再婚。
相手もつれ子だったから、二歳年上の兄ができた。
義兄は爽やかイケメンのうえ仏のように優しいし、勉強ができれば、陸上部でも活躍をするなかなかのモテ男で、でも、そこらの女よりずっと俺を溺愛している超ブラコン。
「俺、ずっと弟がほしかったんだ」らしく、親が共働きだから母代わりのようにお節介を焼いて、過保護なほどかまってくれている。
目にいれても痛くないとばかり、かわいがってくれるのがむず痒くありながらも、俺も俺でブラコン気味に義兄を慕っていたのだが。
その日は友人宅のお泊まり会。
家をでるとき「たのしんできてね」と義兄が寂しそうに笑ったのが忘れられず、ずっとそわそわして、その態度が友人の気に障ったらしい。
友人と喧嘩をしてしまい、深夜に家をとびだした。
とぼとぼと帰宅すると、自宅は真っ暗。
起こせば、さぞかし心配させるだろうと思い、音をたてないように家にはいり、忍び足で自室へ。
二階にあがって義兄の部屋の前を通りすぎようとしたら「はぁ・・ああっ・・・んんぅ・・」と呻きが耳についた。
ヘソが弱い侯爵令息に先っぽだけでいいから食いこませて種付けしたい
彼女にフられてむしゃくしゃし、乙女ゲームをプレイ。
「二人の推しキャラを同時進行で攻略したいから」とお願いされ、俺のスマホにもデーターがのこっていたから。
彼女のより俺のスマホのほうがプレイ進行ぶりが順調で、推しの侯爵令息をもうすこしで落とせそう。
そんな貴重なデーターを彼女には絶対に渡さず「ハッピーエンド直前だったのから破滅を迎えさせてやる!」とバッドエンドになったのをスクショして送りつけるつもり。
彼女が「かわいい!」と誉めまくっていた金髪青目の美青年である侯爵令息は、ジプシーのような、異国情緒がある衣装を。
今から王の御前で舞踊を披露するらしい。
しばし会話をしてからボディタッチタイムに突入。
スマホをタップすることでキャラに触れるシステムで、体の箇所によって反応が異なり、好感度に影響もしてくる。
「いやがりそうなところは・・・」と考えて、露出度が高い衣装から覗くヘソをタップ。
とたんに体を跳ねて頬を赤らめ目を細めて「あっ・・・なに、どうしたの?」と眉尻を下げてはにかんだ。
インポの武闘家は教材として魔物の子供の前で足をぱっかーんして触手にイかされまくる
この世の大半の魔物は敵対的だが、なかには友好的、というか生きぬくため人間と協力関係を築くものがいる。
魔王の支配下になかったり、ほかの魔物たちに迫害されているやつだ。
代表的なのは触手の魔物、モジャヘ。
触手を絡みあわせた球体の形状をし、マッサージが得意。
モジャヘが人間をマッサージすると、どれだけ旅や戦闘で疲弊していても一晩、寝ただけで完全復活。
そんな極上のマッサージを提供することで、ほかの意地悪な魔物から人間に守ってもらっているわけだ。
俺のパーティーにも一匹いて名は「マリモ」。
マッサージの腕は抜群だし、快活でおしゃべり好きとあり、施術中の話し相手としても申し分ない。
武闘家の俺はとくに筋肉疲労がひどかったからマリモにはいつもお世話になり、その働きぶりに感謝をしていたのだが。
ある日の夜、野宿している場所からはなれ、月明かりのもと自分を慰めていた。
が、「はぁ・・・くっ、ふうぅ・・・」と勃起しかけたのが萎れていき、ため息。
ホラーゲームで人狼に命乞いをしたらベッドで愛されたが、なんとも悩ましい状況だ
俺は臆病なだけに、人狼ゲームをプレイしていると肝を冷やしっぱなしだが、なんやかんやたのしんでいる。
ただし、そう呑気に「やばいやばいやばい!」と喚いていられるのも、画面越しにキャラを操作してのこと。
今はまっているのは、西洋屋敷を舞台にしたホラーなオンライン人狼ゲーム。
それを通じて知りあった人とリアルで会うことになり、カラオケボックスの一室を借り、ノーパソを並べてゲーム大会を開催。
プレイヤー同士、表情や反応を見ながらプレイするのは、また一味ちがっていい。
とくに俺と同じ大学生のコーヤとは気が合い、二人ともなかなか人狼にならなかったから協力しあって、何回も屋敷脱出を成功。
「お前らのコンビ最強だな!」「こんどこそ人狼になって二人とも抹殺してやる!」とほかのゲーム仲間に囃されながら盛りあがっていたら急に停電。
部屋は真っ暗、なぜかバッテリーがあるノーパソも画面が黒く塗りつぶされ、俺たちがおろおろしているうちに、にわかに明るくなった。
へそフェチの俺は人生を破滅させたくないが腹ちらをする友の寝込みを襲いたい
へそフェチを自覚したのは小学五年生のとき。
精通したころと重なったせいか、好みのへそを見ると反射的に勃起してしまう、しかも男女どちらとも。
小学生にして「ばれたら人生終わりだ」と悟っていたから以降、できるだけ身近な人間の腹を見ないようにし、徹底的に隠れてへそを愛でて自分を慰めた。
正直、物足りず「自分のでなく人のを触ったらどうなるんだろう・・」との思いは膨らむばかりだったが、なかなかへそフェチの理解者を探しだす一歩が踏みだせず。
まわりにばれないまま大学生になり、圧し殺した欲求をくすぶらせながらもキャンパスライフを。
「散策サークル」なるものにはいり、定期的にメンバーたちと和気あいあいと長距離を歩いて、表面上は青春を謳歌していたのだが。
その日は散策が済んでから飲み会。
俺と同学年の友人、タケヒロが彼女にフられたとかでやけ酒をし、宴たけなわのときにばたんきゅー。
赤ら顔で爆睡し、いくら頬を叩いても起きず。
「あー家近いですし、俺も疲れたからもうあがりますし、こいつ預かりますよー」と提案すれば、同じくもう帰るというメンバーがアパートまで運ぶのを手伝ってくれた。
毎度、パンツの色を聞かれていた侯爵令息はとうとう王さまにパンツを脱がされてあんなことやこんなことをされちゃう
その乙女ゲームは一風、変わっていた。
オンライン上でヒロインはもちろん女プレイヤー、そして攻略対象のイケメンたちを男プレイヤーが操作。
そう、女プレイヤーがハーレムを満喫するだけでなく、男プレイヤーたちによるヒロイン争奪戦が繰り広げられるわけだ。
ヒロインに話しかけられることは制限されているが、男プレイヤー同士はチャットで自由にやりとりが可能。
とあって惑わしあい、騙しあい、牽制しあい、マウントのとりあいと、チャットの中身は醜悪なもの。
ショタの侯爵令息に扮する俺は、そういった駆けひきが巧みだから、何回も争奪戦を制してきた。
その俺にして今回は苦戦、というか一人の男プレイヤーに困っている。
妻である王女を亡くしたばかりの王という設定のそいつは、俺がログインすると、必ず「今日のパンツは何色?」と質問。
ものぐさ阿呆エロ召喚獣は処女の男を喰らわないと本領発揮してくれない
強敵の魔物がいると噂される洞窟に向かうまえ、召喚獣を呼びだした。
召喚師として渾身の力をこめて召喚したのはライオンと人間の合の子のような彼。
百獣の王にふさわしく、神々しく雄々しい風貌。
傲慢で高飛車でふてぶてしいあたりもライオンらしく、強者の貫禄があったから、ぼくも仲間たちも期待。
待ちかまえる強敵と戦ってほしく、それまで力を温存させようと、洞窟の奥へとすすみながら、ぼくたちだけで雑魚たちを蹴散らしていった。
で、いざ四メートルほどある巨大豚の魔物と対峙し、仲間たちが苦戦するなか「さあ!いよいよ出番でっせ!」と召喚獣に初陣をきってもらおうとしたのだが。
彼は地面に寝ころがったまま「あーむり」と大あくび。
後方支援をしていたぼくが「なんでえ!ぼくが今まで召喚したなかで、断トツできみは強いんだよお!?」と絶叫すると「力を発揮するには条件があるんだよ」と鼻先を指で差される。
「それが処女の男を食らうこと」
大食い脳筋スイマーはお腹をぱんぱんにしてお尻をぱんぱんされるのが大好きらしい
五人前くらいの山盛りの料理が、目の前の筋骨隆々とした大男の口に吸いこまれてく。
最後に半熟の煮卵を飲みこんだなら、官能的といっていいほど恍惚とした表情に。
「ほんと、お前、大食いだなあ」と呆れるやら感心するやら。
得意気に「いやいやカロリー消耗の激しいスイマーならこれしき当たり前よ!」と厚い胸板を叩く徳重は大学生。
俺は調理専門学校に通う学生で、腹を空かせて倒れいてた徳重に餌付けをしてから、こうして交流を。
週に三、四回、試作の料理を俺がふるまい、たいらげた徳重が感想を述べるという。
いかにも脳筋の割りには味覚が敏感のようで、その感想は非常にためになっている。
今日も今日とて貴重な指摘を受け、メモをしていると、膨れた腹を叩いて「じゃあ、またな」と去ろうと。
料理を食べたあとは必ずすぐ彼女のもとへ。
満腹状態でセックスすると、かなりいいらしい。
いい年こいて怖がりの俺は悪霊に襲われて射精するように失禁するのが止められない
俺は物心がついたころから、えらい怖がり。
幼稚園でお化けがでてくる絵本の読み聞かせがされたとき、お漏らしをして失神したほど。
それから年を重ねても極度の怖がり体質はあまり改善されず。
しかたないからホラー系オカルト系など怖がりセンサーに引っかかりそうなものを避け、まわりにこの体質がばれないように徹底。
中学のころから回避しつづけ秘密を守りつづけたことで、成人するまで失禁をせずに済んだ。
社会人となれば、なおのこと失禁するなど許されず、気を引きしめて社会生活を送っていたのだが。
その日は会社の慰安旅行、旅館についたところでトラブル発生。
旅館側のミスで一人分漏れていたらしく「みなさま複数人で一部屋ですが、お一人だけ別館の一人部屋にしていただけないでしょうか」との申し出。
納得しない課長が、旅館の授業員に怒鳴っているのが見ていられなく「あの、俺、別館でもいいですよ・・・」と挙手。
まあ、複数人の部屋だと「みんなで怖い話をしようぜ!」との流れになりやすいから、それを避けられてちょうっどよかったし。
食事の時間などの今後の予定が知らされてから解散となり、別館に向かおうとしたら同僚の坂木が肩を抱いて囁いてきた。
「その部屋、訳ありかもしれないぞ?」と。
ネットで公開していたBL小説の10作を収録した短編集です。
現代物8作、異世界転生もの2作、ファンタジーもの2作。
さくっと読める短編小説ばかりですが、ちゃんとやることはバチボコやっているR18。
心持ち筋肉受け多め。
それぞれ10枚の挿絵とおまけのイラストもありまっせ。
各サイトで電子書籍を販売中。
詳細はブログにて↓
https://fujossy.jp/notes/38952
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