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第22話 大寒波4 ★

 夏伊が立ち上がって、服をすべて脱ぐ。  また睦月にまたがって、今度は唇を撫でた。ただの薄い唇を、人差し指ですりすりとなぞって愛でる。 「…ッ」  体がびくついてしまうのを、拳を握って必死に押さえる。正面の夏伊を見ていられなくて、ぎゅっと目を閉じた。  そうすると口に、生暖かいものが入ってくる。くち、くちと音を立てながら、睦月の舌を誘って、包むように絡んで、ぺろりと舐められた。  パリパリとフィルムを剥がす音、箱を開ける音。準備をしているのがわかってしまって、また泣きそうだ。  それを分かってか、「泣くなよ、睦月」と囁かれる。  夏伊に腕を回したら、準備を止めて、両腕で抱きしめられた。夏伊の屹立したものが当たって、恥ずかしいのに嬉しいような感情が混ぜこぜになって、もうたまらなくて我慢ができなくて、声に出していた。 「夏伊のことが好きなんだ」  夏伊の体が固まる。 「すごく」  夏伊が見つめてくる。夏伊の泣きそうな笑顔なんて、初めて見た。 「失いたくない…」 「俺もだ」  それは嬉しい言葉だった。そうだといいなと思ってて、だからそうしたいと思ってる。  熱に浮かされたように、何度も好きだと伝える。もう一度、強く抱きしめあった。  横たわって、ゆっくり息してと言われて、喉が戦慄くのをどうにか抑えて呼吸する。  何度目かわからない優しいキスの後、ゴムをはめた指が入ってきた。 「はあ、あ…」  浅い息をしていたら、夏伊が少し萎んだ下にゆっくりと触れた。ぷちゅ、と鳴るのが恥ずかしいのに、変に力が抜けて、そしたら指がもっと深くに入り込む。 「んっ、ん、ふう…」 「そう、上手」  奥の方まで来て、粘膜をきゅっと押して、ゆっくり回して広げていく。  一番いいところをひときわゆっくり押されると、過敏な体が逃げようと、腰をぐっと上げてしまう。  ジェルがない分きつくて、夏伊が何度も心配してくれた。  その度に大丈夫、大丈夫と返す。 「夏伊、欲しい、お願い」 「…分かった」  ゴムを付けたそれが、押し当てられる。 「口を噛むなよ。声を殺すな」  前にも注意されたことをまた教えられ、宥めるようなキスをされた。 「息吐いて」  ぐうっと、圧倒的な質量のものが押し入ってくる。 「うう…!」  逃げそうになる腰を、夏伊の手が留める。 「う、うあ! ああ…!」 「最後まで入れるぞ」  内壁を大きく広げられて、ずぐずぐと沈められる。目の前に星が散った。  夏伊の体と下生えが当たってしばらくして、ようやく根元まで入ったことに気付く。  それまで、夏伊は動かずに待っていてくれた。  痛いとか嫌だとか止めてとか、そういう言葉が出てこない。全部好きに変換されてしまう。  またバグったって笑われそうだと思ったけど、夏伊は匂いに酔った目をしていつつも、ずっと優しく微笑んでいた。  夏伊も不思議と爽やかないい香りがする。これをずっと覚えていたいと、深く吸い込んだ。  伺うように腰を引かれると、切なくて追いそうになる。でも腰を入れられると、怖くて逃げたくなる。  じゅわじゅわと熱くてたまらない。手足がうまく動かなくなって、どんどん突っ張っていく。 「あああ…夏伊…夏伊…。へん…」 「俺も、もう出したい…。睦月、我慢しなくていい。いいよ」  夏伊が一度、強く打ち付けて、痺れて、意識を手放した。

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