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第9話
診察が済み、採血を終えるとナオは真っ直ぐ自宅に帰りリビングへと入った
「ただいまー」
「おかえり、ナオ」
「ナオ!どうだった?」
リビングに入るなりパパは駆け寄ってきて心配そうに尋ねた
「どうって言うか‥。明日一緒に来てってさ。パパも診察なの?明日」
「あ、うん。そうだよ。でも、一緒に?とりあえずお父さんの隣、ソファ座ろうか」
「うん。入院になるかもなんて言われたけど、本当かな?」
「入院、、。担当どんな先生?三木 先生だったりする?それかまこちゃんと同じ椎名 先生?」
「ううん。40代くらいの優しい感じの先生。佐倉って言ってたかな?」
「そっか。佐倉先生なら頼りになるね?」
「そうなの?」
首を傾げるナオに芳は頷いた
「うん。指導医をしていて、チームリーダーらしいから」
「みつき、、って先生は?」
「パパの主治医だよ。佐倉先生の同期らしくて三木先生も別のチームのリーダー。悪い先生じゃないんだけどちょっと厳つい雰囲気でパパは苦手かな」
「へー‥しいなって人は?」
「んー…よくは知らないけどまだ若い先生みたいだよ。怒ると怖いって言ってたかな」
「怒るんだ?まこちゃん、可哀想」
「ナーオ、どの先生も真剣なだけだ。しっかり治療してもらいなさい」
「分かったよ、父さん。でも、通院じゃダメ?」
「駄目。医者がそう言うならそうした方がいい。な?芳」
「う。うん!えとお父さんの言う通り。嫌だろうけど、間違いは無いから」
「産んだ時しか、入院したことないくせにー」
「ナオに教えなかっただけでつい最近数日だが入院してるぞ」
「え?まじ?まさか出張してた日?」
「ちょっ!ナギ。内緒って」
「入院すんだろ?たぶん。そしたらバレる。気にするな。恥ずかしいことでは無い」
「そ、そうだけど…」
「パパ、ここ数年間に出張って何回もあったよね?たしか先月も、、」
「ぜ、全部が全部じゃないよ。半分は本当に仕事」
「どこが悪いの?深刻?まさかガンっ」
「大丈夫!ガンではないよ。ナオは心配しなくていいよ、ね?お父さん」
「そうだ。自分の心配をしなさい。ただでさえ子を宿すのは奇跡なんだ。それの土台すら無い状態だともし、運命が現れても辛いだけだぞ」
「運命って、、そう簡単に出会えるわけ」
「出会う時は出会う。俺と芳がそうだったように」
パパと父さんは2人顔を見合わせて頷きあった
「心配しなくてもすぐ分かる。運命ってそういうものだ」
「感じるよ。自然と」
ナオはまだ分からない
それに気づくのはまだまだ先のお話
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