1 / 1

第1話

大学生の画家×金欠の大学生 金欠で困っていたところ、大学で絵のモデル募集のチラシを見つけた。 うちの大学は「東京ドーム何個分」と例えられるほど広大で、その敷地の隅に系術系の棟があったはず。 「遠いのはいやだな」と思うも、一回五時間くらいで一万円なら、かなり割のいいバイトなのでチラシを片手に芸術系の棟へと。 出迎えてくれた男は、髪と髭で毛むくじゃらの顔をし、絵の具まみれの破けた作業着を身につけ、浮浪者のようだった。 見るからに芸術肌の変人奇人っぽく「いいね!いいね!いいよ!すばらしい!」と屈みこんで俺の尻をじろじろしげしげ。 「チラシに書いてあるとおり筋肉質で旨そ・・ごほっ、ごほぉ、いやいや魅力溢れる芸術的な肉体だね! こりゃあ描きがいがあるよ!」 「旨そう」と聞こえたような聞こえなかったような。 ほぼヌードのモデルとのことで、やや心配なれど、俺は女であるまいし、浮浪者のように痩せ細った男に負ける気はしないし、引き受けることに。 うながされて和室にいき、一旦、着物を着付けてもらってから肌蹴させられ、ほぼ裸に。 指示どおり画家に背中を向け、畳に尻をつけて座った。 芸術家というと、神経質で気難しいイメージがあるのだが、相手は口が軽くてへらへらしっぱなし。 「ちょっと視線をこっちにちょーだい、ああ、いいよーセクシィー!」とおちゃらけて大袈裟な身ぶりをしながら、滑らかな手つきでキャンバスに筆を走らせている。 おかげで緊張しないで済んだものの、ほぼヌードモデルとあってノーパンなのがどうにも。 冷たい畳に息子がくっつくのが落ちつかず、やや身じろぎをすれば「動くな!」との怒声ではなく「いいよ!」との弾む声がとんできた。 「ぼくはさまざまな絵画のお尻を愛していてね! 偉大な画家のように至高のお尻を描きたいと思っているんだ! そのためのお尻のモデルとしてのきみは天下一品だね! 女より張りと弾力がありつつ、輪郭の曲線は女にない独特の艶めかしさがある! うんうん!ぜひ、勃起しているぼくの息子を挟んでほしいよ!」 最後の言葉にぎょっとしてふりかえるもキャンバスに隠れて画家の股間は確認できず。 「笑いを誘っているのか?」と反応できずにいる俺にかまわないで「男ならでは!とあって鍛えているからこそ、締めつけはたまらないだろうね!」と鼻息荒く画家は喚きつづける。 「ぼくの息子を挟んでもらうにはお尻をほぐさなくちゃいけないから舐めちゃおうかなっ! わお!すごく吸いついて舌を引きずりこみそうだよ!さすが!体の中も鍛えているのかなっ!どうやって鍛えているんだろうね! 舌が持っていかれそうだから、指もいれちゃおっ! ふっ、ふふふ・・・二本の指で広げられるだけ広げて、中を覗いているよ・・・真っ赤な肉壁が淫らに蠢いているねえ・・・。 脂が滲む生肉みたいで旨そうだから、もうぼく味見しちゃおうかなあっ・・」 道化のように剽げいていたのが、途中から声を落とし、喉を震わせて低く笑いながら、ねっとりと卑猥な言葉を並べたて、俺の脳を犯していった。 これまた、ねっとりとした視線を尻にもぐりこませてきたのに、いや、まんまと、そう錯覚させられて「あっ、あぁ、やめろ、そんな、奥までぇ・・」と体が火照って息があがっていく。 「ぺろぺろぺろぺろおおお!」と粘着質な響きで叫ばれたらもうたまらず「ひぃ♡うっひぃ♡ひぃああっ♡やめぇ、やめろぉ、ばかあぁ♡舌の、感触ぅ、キショいのにぃ♡キショ、はず、なののに、俺えええっ♡」と息子を跳ねあげて精液を散らしてしまい。 「なんだこれなんだこれなんだこれえええ!?」とパニックになりつつ、快感に痺れて倒れ、うつ伏せに。 はからずも画家に尻を向ける格好となり、背後で舌なめずりされたような。 「イったあとのぴくぴくするお尻は幼気でかわいくて噛みつきたくなるよー。 ああ・・お尻だけじゃなくて奥もひくひくしちゃってぇ♡ いいよいいよ、ぺろぺろくぱくぱくちゅうちゅうして柔らかくなっただろうから、ぼくの息子を咥えて尻たぶでぎゅうぎゅうに抱きしめてやってよー!」 彼の言葉に惑わされるのに歯止めがかからず、正体不明の男に着物を乱され犯される設定の一人芝居をさせられつづけ「おおっ♡おおっ♡んおぉ♡おおうぅ♡すげっ♡おっき♡おっきいぃ♡こんな、奥までっ、はいらねえぇ♡」と腰を叩きつけられているように体を揺らし太ももや腰回りの筋肉に力をこめる。 実際はなにもされていないのだから無感覚なれど、濡れた息子が畳に擦りつけられておんおん♡お漏らしが止まらない。 はたから見れば単なる床ナオをしているわけで、なににしろ自慰を見られながら描かれるなど、死にたいほど屈辱とはいえ、萎えるどころか「見てっ♡見てぇ♡もっと見てえぇ♡俺のナオニー見てええぇ♡」とばかり尻尾をぶんぶんするように尻を揺らしてしまう。 果てには「きみのお尻を味わいながら理想のお尻を描けたよ!ご褒美にぼくの精子、いっぱい搾りとってええ!ふうううっ!」とイったように画家が絶叫した直後に「やっ、やめぇ、やめろっ♡くうぅ♡ああっ、でっかぁ♡くぅ、でっか、しやがってぇ♡だめっ、中だしぃ♡ふぐぅ♡くうぅ♡んくあああっ♡♡」と人生初のメスイキをさせられたもので。 畳に突っ伏したまま意識を朦朧とさせながら「割りに合わないでのは?」と思わざるをえず。 報酬を吊りあげようかと考えていたら「すばらしい!ぼくの最高傑作の神がかったお尻だよ!」とキャンバスを突きつけられた。 自分の尻の絵なんぞ見たくはなかったが、あくまで芸術的観点から尻愛を語るいかれた変態画家の力量が気にならないでもなく、おそるおそる目をむけたところ。 まさかのまさかの抽象画、カラフルな細かい線が不規則に乱雑に走っているだけで、どれだけ目を凝らしても尻の形が浮かびあがってこず。 芸術界で最高傑作として俺の尻が後世にのこるのは、もちろん御免だ。 が、「俺がここまでしておいて、餓鬼の落書きのような作品になるとは・・・」とどこか釈然としないで、のぼせあがった変画家が俺の尻の魅力をとくと語るのに、どんな顔をすればいいか分からなかった。 おっさん×生意気巨乳男子 ネットでモデルを募集すれば、報酬額が高すぎて怪しそうと思われても、けっこう応募がある。 筋肉質でとくに胸筋が目立つ若い子なのはデフォとして今回、求めるのはサラリーマン風の格好をして仕事をしているようなポーズをするというもの。 コンタクトをとってきた相手に「幼い男の子がはくようなダサい白いブリーフ着用」の条件を提示して、絞りこまれた中から目ぼしい一人を選んだ。 日焼けサロンで肌を痛めていそうな褐色の肌をした生意気そうな男の子。 写真のとおり端正な顔立ちをして、でっかいおっぱいを誇っているが、やたらとガンをとばすヤンキーのように目つきが鋭いのは、まあご愛敬だろう。 「俺、演技とかできないんだけど」とノー敬語で口を尖らせて聞いてきたのに「いいよいいよー、ポーズをとってもらえるだけでー。表情はつくらなくていいからー」と愛想よく返して撮影開始。 宣言したように仏頂面を通しながらも、指示に忠実なポーズをとってくれて撮影は順調。 ちょっと休憩にして撮ったものを確認していたら、彼が顎を腕で拭い「熱くないか?」と聞いてきた。 「ごめんごめん、ぼくは冷え性でねー。ちょっと暖房をきつくしてあるんだー」 「温度さげようか?」と聞き返せば「いい」とそっぽを向く彼は虚勢をはっているのか、根は優しいのか。 ひそかに笑いを噛みしめつつ、休憩をしまいにしてカメラをかまえ、指示する代わりに「パンツ透けてるね」と指摘。 今、彼は足を開いて椅子に座り、汗の染みた白いブリーフが丸見えの状態。 目を丸くしてぽっと頬を染めると、足を閉じようとし、強がってか、俺の腹を探るためか、思いとどまって睨みつけてくる。 「じつは俺、大好きなんだよねー。 今時、少年もはかないようなダサい白のブリーフが汗でべったりして、透け透けに見えちゃうちんこがさー。 生ちんこより匂いたつようにエロくて、しかも果汁が溢れているように見えちゃって、そりゃもうむしゃぶりつきたくなるの!」 もっこりを舐めるように舌を蠢かして水音をたてれば、彼はこめかみをひきつらせつつ、首まで赤く染め目を伏せ肩を震わせ「あぁ・・んっ・・くうぅ・・」と湿った膨らみをむくむく。 野生の猫のように警戒心が強く、牙を剥く犬のように反抗的に見える彼は、いいかえれば必死に弱い自分を隠そうとしているわけで、つまりチョロくて、暗示にかかりやすいタイプなのだろう。 固く目を瞑って透け透け濡れ濡れもっこりを俺にぺろぺろちゅうちゅうされている妄想にすっかりとらわれて「やっ、やぁ、やあぁ・・♡」と部屋で一人で自慰をしているような、とても人に見せられないような痴態をカメラの前で露に コスプレオタク×人気配信者 俺は筋肉を魅せる系の人気動画配信者。 「ジムにいかずとも家のトレーニングでここまで鍛えあげられる!」をモットーにその成果である肉体美を見せつけながら、効果的な筋トレのやりかたを紹介。 登録者は十万人とあって、毎日、多くのコメントが寄せられたり、コラボのお願いをされたり、案件の依頼がきたりするが、そのなかで目を引くものが。 報酬ありで俺にコスプレをしてもらって撮影したいとの要望。 個人的な頼みで、先方が熱弁することには「自分が好きなアニメのキャラに似ていて、コスプレをしてもらうなら、あなたしかいない!考えられない!」と。 こちとらオタクでないが、日ごろから人並みにサブカルチャーに触れているし、コスプレにも興味があったし、報酬額が目ん玉がとびでるほとだったので引き受けることに。 実際に会った依頼主は、俺が抱いていたオタクのイメージを覆し、見た目は男子高生のよう。 「今でも高校生にまちがわれるんです」と苦笑するのも納得の童顔で、俺と同い年の三十才らしい。 会社勤めの営業マンとあってスマイルゼロ円とばかり愛想がよく口達者、男子高生のような顔をしながらも如才なく社会人らしいふるまいを。 一見、コスプレ好きとは思えないほどの至って常識人で、依頼がきたときから「いわくありげな個人撮影会じゃないだろうな?」と疑いを持ちつづけていたのが、談笑しているうちに払拭されたし、一方でオタクならではの拘りを見せつけられ感心もさせられた。 衣装をはじめ小道具など細部に至るまですべて凝ったものを用意し、着物の着付けやメイクをすべて自分でこなし、その腕前は俺にはプロ級に見えたもので。 とくに感嘆したのは狐の尻尾だ。 本物さながらの見た目と感触にして、ほんとうに尻から生えているような細工をして取り付けられ、リモコンのスイッチオンしたところで上下左右、三六○度滑らかにふわふわ揺れる。 撮影機材も俺が使う配信用とは比べ物にならない本格的なものを取り揃え、なにより自分の思い描く世界観を忠実に再現しようと、なにかと創意工夫してカメラを向けてくる熱意には目を見張るものがあり「こうやって自分の知らない、人の趣味への愛に触れるのは、いい刺激になるなあ・・・」としみじみ。 そうやって彼の情熱に当てられたせいか「いやなら断ってもいいんですけど!」との手を合わせてのお願いもべつに変とは思わず。 「尻尾の付け根部分を撮りたいから、着物めくってお尻だしてくれませんか・・?」 ノーパンでもかなまわないと、むきだしの尻をカメラの前にさらしても、べつに恥ずかしいとは。 「ああ!メイクしたおかげで尻尾の付け根に違和感がない!現実にイナリさまが降臨したみたいだ!」と小躍りするのを、ほほ笑ましく眺めたものだが、そんな余裕があったのははじめだけ。 跳びはねて浮かれていたのが、そのうち撮影に没頭して彼が黙りこむと、尻尾の付け根がむずむず。 接着剤やパウダーのせいか?と顔をしかめつつ、撮影を中断させまいと歯噛みするも、気のせいか舐めるような視線がねっとりと尻に這い、不覚にも息子が反応しそうに。 「オタク活動に命を燃やしている彼に失礼だ!」とばれないよう宥めようとしたところで「じつは・・・」と彼が重い沈黙を破った。 「そのキャラ、尻尾の付け根が弱点で、ちょっと触らるれるだけで射精しちゃうんですよねえ・・」 ヒーロー専門写真家×借金貧乏ヒーロー 戦隊ものなどに登場する敵、独創性のある奇抜な造形の怪人。 そんなフィクションの存在がある日突然、地球上に出現して人々を襲い、町を破壊するように。 と同時に神と名乗る存在も後光を浴びながら人々の眼前に降臨し、怪人に対抗しうる能力を選ばれし人間に授けた。 神の恩恵を受けた俺もその一人だが、貧乏神にも愛されている身なので四つも仕事をかけ持ちし、ろくに戦えない。 ヒーローになる前に借金の保証人になり、神に見初められた直後に借用人の友人がとんずらしたのだ。 ふつうの借金なら行政にかけあってどうにかなるが、あいにく取引相手は裏稼業の人間。 「公的機関に助けを求めるとどうなるか分かっているよな?」と家族を人質にとられては逆らえず、ヒーローの力を私的に使うわけにもいかず、日々、利子で膨れあがる借金を一定額にとどまらせるだけで精一杯。 ヒーローは日々、命がけで怪人と戦って人々やその生活を守っているとはいえ、警察官や自衛隊のような扱いををされず、国は面倒を見たり、優遇してくれない。 ファンが活動支援をしてくれる場合があるとしても、そもそもまともに活動できない俺には知名度が皆無だし、ヒーローのくせに「助けてください!」とすがるのは本末転倒のように思えるし。 たまに時間の合間に現場に駆けつけたところで、ほとんどが怪人討伐後、インタビューされるMVPヒーローの陰に隠れて後始末をするだけ。 宝の持ち腐れなのを申し訳なく思いつつ、戦いに参加できなければ存在意義はないし「借金のめどがつくまで休止するか、いっそ思いきって辞めるか・・・」と考えていた矢先。 ヒーローの魅力を最大限に引きだして写真におさめる彼の右にでる者はいない!と呼び声高い写真家から声がかかった。 人伝に俺の苦境を聞いたらしく、手を差し伸べてくれたのだ。 俺よりずっと人気者のヒーローから依頼が殺到しているだろうに、それらを放って駆けつけてくれ「俺が手がけた写真集をだせばきっと借金を返せるよ!」とウィンクして親指を立ててみせたもので。 ヒーロー専門写真家として全国に名を轟かす超売れっ子なれど、自由気ままでおおらかで、女子高生のように、きゃぴきゃぴして、ぺちゃくちゃ話すのが印象的。 つねにほほ笑みを絶やさず、今にも歌いだしそうに上機嫌にふるまい、人見知りの俺の口をかるくさせるほど、写真家として場を和ませる才能にも恵まれているのだろう。 「きみが気兼ねなくヒーローとして活躍できる日がくるのがたのしみだなあ!」とカメラを持ってスキップする写真家を見ていたら、夜に一睡もできずに引きずっていた緊張が緩んでいったものの、いざカメラを向けられると、ぐっと顔が強ばってしまい。 カメラに対し反射的に顔を力ませてしまうようで、何回試してみても不意打ちでやっても、根性ではどうすることもできず。 さすがに写真家がほほ笑みを消して黙りこんだのに「どうしよう!申し訳ないし、このまま中止になったら借金返済が!」と泣きそうになっていたら、再びにっこりして告げた。 「乳首をだしてみよっか!」 一瞬、いいまちがいか、聞きまちがいかと。 残念ながらどちらでもなく「今まで撮ってきたヒーローも乳首をさらけだして試しの撮影して、余計な肩の力をぬいてもらってから本番にのぞんだんだよ!」と乳首をさらす意味を説明される。 「そんなバナナ!」と思うが、写真家は笑いながらも俺をからかっているようでないし、中止にされるより胸をさらしたほうがいいと考えてしまい。 写真家が用意してくれたコスチュームのジッパーを開け、胸をぽろりして撮影再開。 そこらのヒーローより胸筋のボリュームがあるから、どうしてもそこに意識がいき、なるほど顔を力ませる余裕がなくなった。 ただ、指示されたとおりポーズをとるたびに胸が揺れるのが気になり、冷たい空気にさらされた乳首がこそがしいようで落ちつかない。 ふつうなら「いいおっぱいだねー!」とかけ声をしそうなところ、おしゃべり写真家がはやし立ててこないのが逆に恥ずかしいようで、さほど動いていないはずが、シャッター音がするたびに心拍数や体温があがっていき呼吸が荒くなる。 頬が赤くなっているだろうから、それを隠すようにフードをかぶった頭をさげていたら、ふと「ほら想像して・・・」と写真家のかすれた声が。 「怪人二匹が涎をまき散らしながら跳びかかってきたよ。 きみの巨乳を見て、ママのおっぱいか、お乳がぱんぱんに溜まった雌牛だと勘ちがいをして、揉みまくって舐めまくってしゃぶりまくってちゅうちゅうしまくって飲みまくってしまう・・・」 プロの写真家×異国の太ももが美しい青年 プロの写真家として生計を立てている俺は、仕事が空くと世界をとびまわって趣味の撮影を。 世界各地にいる、その国特有の美しい青年の美しい太ももを個人的に記録にのこしたいがためだ。 この日、訪れたのは赤道近くの国、山奥にあるメルヘンチックな古びた町。 歴史的な建築物に今でも町の人は住んだり、店を開いて商売したりして、観光客をタイムスリップさせるような風情を保っているものの、若い子はかまわず今時のファッションをして闊歩。 「情緒ある町並みと今時の若者、このギャップがいいなあ」と露出度の高いぴちぴちの男の子たちの値踏みをして、夕日が沈んだころで彼を見つけた。 夜の町の明かりに映える艶やかな褐色の肌をした、熟しすぎてもう破裂しそうな果実のように瑞々しい肉体をした青年。 ほぼ下着のようなホットパンツをはいて、すこし尻がはみでているのを恥ずかしがることなく、ぱつぱつのTシャツがはりつく胸を揺らして、柄がわるそうな連中と笑いあっている。 集団からぬけて、はみでる尻を跳ねて歩いていくのを追いかけ英語で話しかけると「アナタ日本人?ボク、スコシ話セル」と花が咲くようにぱっと笑い、片言の日本語を。 がっしりとした体格や骨格からして成人男だろうが、顔はかわいらしいし、片言で日本語を話すさまはあどけなく、まだ精通していない少年のような雰囲気。 肝心の太ももは、香ばしい匂いを放ち肉汁を滴らせているように見えてならず、今すぐにでもかぶりつきたいのを堪えて「俺は写真家で世界を回って地元の若い子を撮っているんだ」と自己紹介をして撮影依頼。 「イイヨー、終ワッタラ日本ノコト聞カセテー」と快く応じてくれたので、夜空に浮かぶ赤みがかった月をバックに、あまり人気がなく、でもネオン瞬くメルヘンチックな町が写りこむようなスポットで撮りはじめる。 基本的には好きなようにポーズをとってもらい、たまに要望を伝えつつ、シャッターを押すのに没頭していたら、すこしもせず「オジサン、オシリ、ナンカ触ラレテイルミタァ・・ソンナ、熱心ニ見ナイデヨ・・・」と尻を向ける彼がうなじを染めあげてもじもじ。 「ごめんごめん」といいつつ、にやにやを隠さず、レンズ越しに尻から太ももにかけてを注視しつづけると「ヤダッテェ、オジサアァ・・・」とまた待ったをかけられるも、その吐息は濡れている。 目を閉じてうつむき俺のほうを見ないで、体をくねらせて息を切らし、かすかに水音を立てているような。 「ハッ、ハァ、ンンハァ・・♡オジサッ、オジサァ、俺ッ、俺ェ、変ナノカナッ・・♡ オ尻、舐メラレテ、ミタアァ♡太モモ、噛マレテル、ミタイデェ♡アッ♡アッ♡アアゥ♡ 体ァ、ビクビクゥ、ナッテ、チンポッ、柵ニ、擦レテッ♡ドシヨッ、俺ェ、オ漏ラシ、スゴオォ♡」 「ははっ、なに冗談いってるの。おじさん見ているだけだよ?」とあしらいながら、もちろん心当たりはある。 幹部の怪人×アンチが多いヒーロー 俺は正真正銘のヒーローだが、世間に疎外されている。 生まれつき色黒なのを日焼けサロンに足しげく通っていそうでチャラいと、いちゃもんをつけられたり、戦わずに後方支援しかしないことをダサいしチキンだと、嘲られたり。 後方支援に徹するのは、俺が治癒に特化したヒーローだから。 前線に立たないのは、戦闘能力が、喧嘩が強い一般人並みだからだ。 ヒーローのほとんどはあらゆる形で戦闘能力が優れているが、治癒にぜんふりしているのは俺だけ。 そのことは周知であるものの、唯一の非戦闘員のヒーローとあって悪目立ちするせいか、目の敵にされやすいのだろう。 リーダー的存在で圧倒的強さを誇るトップヒーローが、俺とは対照的に、いかにもアメリカンヒーローなスター性のある輝かしい正義の味方だから、なおのこと。 ほかのヒーローは俺を同等の仲間だと見なし、なにかと庇ってくれているとはいえ「ヒーローのくせに守られる弱者かよ、俺たちといっしょじゃん!」と余計に舐められる始末。 すべて裏目にでるのが悲しく、仲間の足を引っぱっているようで申し訳なくもあり、まわりにすこしでも認めてもらおうと、筋肉をつけて格闘技を習ったところで「見かけ倒しの能なしヒーロー」とさらなる笑い者に。 なにをやっても反感を買うのが辛いながらに、怪人との戦いで治癒の力は欠かせないものだから、人々に石を投げられながらも、地味に地道にヒーロー活動をこなしてたのだが。 その日の戦闘中、一般人の怪我を治していたところ怪人にさらわれて、ろくに抵抗もできず地底にある根城に監禁された。 こうも易々と拉致されると、己の戦闘能力の低さがつくづく恨めしく思える。 なんて悔しがっている余裕はなく、西洋風の城、その豪華な一室に放りこまれて頭を混乱。 そもそも怪人はその場ですぐに人間を殺すものだし、情報入手のためだとしても、国民にブーイングされている後方支援専門の雑魚ヒーローを狙うのはおかしい。 まるで怪人たちの思惑が読めずに疑心暗鬼に陥っているうちに、高級ホテルのような広々とした部屋で至れりつくせりな生活を送ることに。 世話をしてくれるのは人間に近い容姿の怪人で友好的、且つ世話焼きのおばさんのようにおしゃべりとあって、部屋に監禁されていても退屈しなかったし、つれだってなら城の中を歩かせてくれたし。 どうやらこの城には世話役の彼のように、人間っぽく人間にあまりが敵意のない怪人しかいないよう。 おかげで城内で怪人とでくわしても襲われることなく、なんなら目礼されて、丁重にもてなされている空気感が。 「アンチより怪人のほうが優しかったりして・・・」と絆されそうになるほど監禁生活に慣れてきたころ、この城の主であり、幹部でもある怪人に呼びだされた。 いざご対面となった怪人は、赤い肌をして鬼のような角とコウモリのような羽をはやしている以外は人間らしい顔つき体つきを。 眼鏡をきらめかせ燕尾服をかっちり着ているあたり、知的な執事のような雰囲気があるが、実際、こいつは頭脳派の怪人。 前に対峙したことがあるヒーローが教えてくれたとおりの見た目で、だとしたら洗脳を得意とするはず。 「これは、真っ向から拷問されるより訳がわるいかも・・」と身がまえるも、本を持って気取ったポーズをとっていた怪人は、にわかに破顔すると、俺の手を強くにぎりこんで「きみはヒーローのなかで、ほかを寄せつけぬほど、とびきりに美しい!」と思いがけなさすぎる絶賛を。 「ぜひとも描かせてくれ!その美を絵画で後世にのこしたいのだ!」 三十人の撮影者×パンちらウェイトレスの高校生 学園祭で俺が所属する柔道部は女装喫茶を開店。 大半の客は女子で「えー!やだー!」ときゃっきゃ、はしゃぎながら来店してくれるものと見こんでいたのが、意外と男もちらほら。 来店する女を狙ってちょっかいをかけるでなく、冷やかしたり妨害行為をするでもなく、縮こまって椅子に座ったままで大人しくしており、注文を聞きにいっても顔を背けてもじもじするばかり。 てっきり「女子より女子っぽい!」ともてはやされている小柄な後輩目当てなのかと思っていたら、俺が休憩にはいるとき「背後に気をつけろよ・・」と部長が眉間に深い皺を刻んで忠告を。 「いや俺じゃないでしょ」と耳を疑ったが、人気のない校舎裏でぼんやりと休憩していたところ声をかけられた。 クラスメイトの川西、たしか写真部所属で、すこし前にコンクールで最優秀賞を取ったとかなんとか朝礼で聞かされたような。 写真にしか興味ありません、青春なんか糞食らえだとばかり、無口で無愛想、俺たちのような派手でやかましい連中を敵視して避けているようなところがあるから口を利いたのははじめて。 「まさか、あっちから話しかけてくるとは・・・」と驚きつつ「なに?愛の告白とか?」とからかえば、きっと睨みつけ、でもすぐに目を泳がせ、愛の告白並みに意外な言葉を口にした。 「そのウェイトレスの格好で撮影会をさせてくれないか」 目を伏せたまま、肌全体を赤く染めあげ小刻みに震えているのを見て、部長の忠告は的外れでなかったのかと痛感。 それにしても単純に不思議で「いや、でも俺、柔道部の中では体格がいいほうで女装はネタ的なものだし・・・ほんとうに俺でいいのか?」と聞けば「お前がいいんだろ!」と叫ばれて言葉をつまらせる。 色恋に関して俺はつまないほど妥当な道を歩んできたから、とても理解が及ばないとはいえ、ゴリマッチョウェイトレスをおかずにする男がこの世にはいるらしい。 難しいことはよく分からないし、考えるのが面倒だったので「そんなもんか」と受け流し、撮影会について詳しく聞いてみる。 文化祭のあとは忙しいとあり、別の日にスタジオを借りて撮影会を開くつもりで、希望参加者は三十人くらい。 当日は今と同じウェイトレスの格好をして、だけでなく胸を露に、そしてパンちらをしてほしいとのこと。 べつに男同士だから胸だろうとパンツだろうと見られてかまわない、柔道でも胴着が乱れてぽろりすることがしょっちゅうあるし。 ただ、女装をして「おっぱい!おっぱいだ!おっぱいだああ!」とさんざん部員に冷やかされた胸を、川西にじっと見らてぞくりとし、なぜか彼女の顔を思い浮かべる。 女装しておっぱいをさらしてパンちらをして野郎共にカメラをむけられるのは浮気に当たらないと思うが、どこか疚しいような。 割りとなんても「ま、いっか!」精神で引き受ける俺だけに「なんというか・・・俺、彼女がいるから・・・そういうのは・・・」と断りづらくて口ごもったら、皆までいう前に三本の指を立てられた。 「一人千円だす」と聞かされ「やる」と即答。 彼女が行きたがっているネズミーランドの資金不足を補うのには十分であり、ちょっと贅沢ができそうとなれば、依頼を受けない手はない。 学園祭が終わって次の週の土曜日、教えてもらったスタジオをに行ってみると、一角が撮影のセットのような、おしゃれな喫茶店風の内装になっていた。 すでに参加者の三十人はスタンバイしていて、俺を見かけると小さく会釈しただけで、目をあわせず、声もかけてこず。 「まあ、興奮する犬みたいに跳びかかられるよりはいいけど・・・」と顔をしかめながらも川西にうながされ、小部屋でおっぱい丸だし、ミニスカからパンちらするウェイトレスの衣装に着替えて撮影会スタート。 野郎が野郎を求めてのエロ目的の撮影会なのは重々、承知していたから、万が一の場合を考え、警戒を怠らず、すぐに威嚇したり技が繰りだせるよう、ひそかに備えていたのだが、高級そうな機材を使っているカメラ小僧たちは粛々と撮影。 頬を上気させたり、ぶつぶつ呟いたり、涎を垂らしたり、ズボンをもっこりさせないで、ひたすらレンズ越しに真剣な眼差しを向けてくるのに拍子ぬけ。 ただ、シャッター音がするたび、フラッシュがたかれるたび、胸が揺れてパンツがの膨らみがびくりとして、凝視する野郎の視線がそこに集まっているのを意識しないでいられず、恥じる乙女よろしく腕と手で隠したくなるような。 湧きあがりそうになる羞恥を「彼女とネズミーランド!彼女とネズミーランド!彼女と・・!」と唱えて抑えこみ、カウンターの椅子に座るのを下からばしゃばしゃ撮られていたら、カメラをかまえたままの川西が「なあ」と澄まし顔で話しかけてきた。 「お前、彼女にフェラされたことがあるのか」 呉服店店主×大学生の甥っ子 俺は江戸時代からつづく呉服店の比較的若い店主。 十代、二十代にも着物に興味を持ってもらえるよう日々、試行錯誤して商売を。 その一環で毎月、今時のデザインをとりいれた新作を発表しているのだが、今月は売りあげが泣かず飛ばずで頭を抱えていた。 男客の獲得のため、俺が思い描く「理想のかっこいい着物男子」が再現されるようなデザイン性の高いものにしたはずが。 「俺の理想は、今時の若者にしたらダサいのか?」とまだ四十代にして爺臭いことを考えていたら「おじーさん、いるー?」と廊下から呼び声。 すこしして居間に顔を覗かせたのは、血のつながりがない甥っ子だ。 大学に通いながら競泳活動をしている、まさにプールの水も滴るなんとやらの文武両道の爽やかな男前。 背丈も体の幅も厚みも俺をとっくに越えた肉体美が眩しい甥っ子を眺め「昔は華奢で虚弱だったのに・・・」としみじみ。 義理の姉夫婦が共働きで忙しくしていたので、近くに住んでいた俺は独身の身で結婚の予定もなかったし、赤ん坊のころから彼を面倒を見てきた。 大学生になった今は勉学に競泳に忙しそうにしているし、家事全般ができるしっかり者だから預かる必要はなくなったものの、一日一回必ず顔をだしてくれている。 ほぼ毎日、顔をあわせているとはいえ、その成長ぶりは見ていて飽きない。 つい「着物が似合うような、ええ男になってー」と見とれていたら、甥っ子が首をひねったのにはっとさせられ「ちょっと、この着物を着てくれないか!」と絶望的に売れない新作を押しつけた。 さすが競泳選手、白い肌はきめ細やかで滑らか、ぱんぱんに張りつめた肉体はつやつやぴかぴかで、着物の朱色に映える映える。 着付けたところで自画自賛したくなるほど、甥っ子に我が新作が似合うのなんの、黒歴史になりそうなほど売れていない着物がダイヤモンドのような輝きを放って目がつぶれそう。 まさに俺の理想とする「かっこいい着物男子」が完璧にできあがり「ほら思ったとおり!」とどや顔をするも直後には「あー!やっぱりかー!」と嘆いたもので。 たしかにマッチョな人向けにつくったが、無意識に甥っ子をモデルにデザインしてしまったよう。 甥っ子は人並み以上に容姿が優れて体のスタイルも抜群だから、その彼にぴったりな着物となると人を選ぶんでしまうし、万人受けもしないだろう。 とはいえ、かっこいい着物男子代表のような甥っ子の写真を見れば「俺もこんなふうに、ばっちり和装で決めたい!」と若者の購買意欲が高まるかも。 新作の在庫が山ずみになっているのを思いだせば、いてもたってもいられず、甥っ子に洗いざらい事情を打ちあけて協力を仰いだ。 幼いころから店を遊び場にしていた彼は仕事に理解があるし、俺を父親のように慕ってくれているに「いいよーべつに写真くらいー」と気安く応じてくれたから、仕事用の高級カメラを引っぱりだし、撮影しまくり。 撮っているうちに、我が家である町家の情緒溢れる雰囲気に、今風のイケメンの甥っ子が絶妙に調和するような絵づくりに夢中になり、徐々に顔色を変えていった彼の異変に気づけず。 むしろ「いい表情になってきたな!じゃあ次は・・」と前向きにとらえて鼻息を荒くしたら「ごめん、ちょっと・・!」と急に切羽詰まった声をあげ、居間から跳びだしていった。 漏れそう!とばかりの焦りっぷりだが、トイレに駆けこむ以上に、ただことではないように思え、あとを追いかける。 縁側を小走りにいき、寝室としている部屋に踏みこんだのにつづけば、敷きっぱなしの布団に甥っ子が倒れこみ、着物を着た女性がしなをつくるような格好に。 「どう・・」と声をかけようとして息を飲む。 顔を赤らめ目を潤ませ薄く開けた口から濡れた吐息をする彼は、むせるような色香を立ちのぼらせ、なにより着物の割れた裾から下着のもっこり、しかも透けている性器を覗かせていたから。 口をあんぐりしたまま絶句してると、絵になる芝居のように一滴の涙をこぼし「だって・・・」と震える声で。 「はっ、はぁ・・お、おじさんのぉ、つくった、着物だと、思ったら・・・。 俺、俺ぇ、おかしい、けどぉ・・・おじさんに、体を、包みこまれてる、みたぁで・・・」 全8作挿絵つきのBL短編集の電子書籍を各サイトで販売中。 ブログで詳細はブログにて↓ https://fujossy.jp/notes/39000

ともだちにシェアしよう!