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勝手に

「なんか雅の朝食みたいだね。」 「僕は朝食、お粥と何か一品くらいだよ。」 「うわぁ〜。僕それだけならもたないよ。」 目の前に置かれて居る凛君のトレーを見るとわかる様な気がする。 ご飯とお味噌汁。 鳥の唐揚げにミニハンバーグと野菜のサラダ。 後は、プリンとゼリーが乗せられていた。 確実に同じ量を食べると僕は消化不良を起こして病院に直行だ。 「お腹へったぁ〜。食べよう雅。いただきます。」 「うん。いただきます。」 2人で食べ始めると学食が一瞬だけ騒ついた様に聞こえた。 「雅、勝手に学食来てんなよ。」 僕の後ろで颯斗君の声がした。 目の前で食べていた凛君は驚きのあまりにお箸をトレーの上に落としていた。 「ごめん。颯斗君。」 「隣、いいか?」 「うん。聞く前に颯斗君は座ってるね。フフッ。」 「笑うな。また量が減ってないか?これも食え雅。」 「ダメだよ。これ以上食べれないもん。」 「はぁっ?俺が食えって言ってるんだ。残すなよ雅。」 颯斗君からお皿に置かれたのは鳥の唐揚げだった。 油っぽいからあまり食べる気がしないけれど颯斗君の言った事は絶対だから僕は従うしかなかった。

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