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すまない

「あっ、すまない。」 慌て男子生徒が塞いでいた手を離して少し僕と距離を取った。 「あの・・・あの・・・・。」 誰だか分からないしあの男子生徒は大勢で誰を探していたの? 「怖いか?」 ゆっくりと腕が伸びて来て僕の頬にそっと触れた。 初めはビックリして身体がピクリとしたけれど男子生徒の目を見ていると不思議な感じになった。 「怖くない。」 「そっか、俺が奴らから守ってやる。」 「彼奴ら?」 「そう、外に居た奴らと雅を酷い目に合わせる人達からだ。俺は西園寺琉煌(さいおんじるき)。西園寺颯斗とは親戚だ。颯斗のお父様の弟にあたるのが俺の父親。」 「初めまして、琉煌君。」 颯斗君の親戚だったんだ。 琉煌君に触れられても怖く無いし何故だか凄く懐かしい様な安心する様な気持ちになる。 初めましてなのに不思議だよ。

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