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第181話

朝陽side 翌日目を覚ますと隣にはよく知っている整った寝顔があった 朝まで十夜に抱きしめられながら眠っていたんだと思うと罪悪感が募る。 でもあんな十夜を見たら変に避けることも躊躇われた 「…美那…」 寝言で涙を流しながら眠る十夜の姿が余りにも哀しくて思わず抱きしめていた 「十夜…」 すると寝ぼけているのか十夜が抱きしめ返し深い深いキスをしてくる。 久しぶりの感覚に情けなくも反応してしまう。 せいくんじゃないのに立ち上がる自分に驚く 「ふっ…んあっ…十夜…僕は美那じゃないよ」 虚ろな目で十夜は美那を呼び続ける 「…美那…愛してる…」 再度口付けられる。僕の口の中では十夜の舌が暴れる こんな十夜は知らない。 「はぁ…はぁ…十夜…待って…」 十夜は寝ぼけているにも関わらず強い力で離さなかった。何度も何度も繰り返される口付けに呼吸もままならない 十夜のキスに翻弄されもう抵抗する意志も失って行く。 自分もせいくんのいない寂しさから無意識に温かさを求めていた。 「…んっ…あっ…十夜…」 気付けば十夜の体を必死に抱きしめて自分でも十夜のキスを求めていた。 「十夜…っ…あん…っ…気持ちいい…」 十夜が服の隙間から綺麗な手を差し入れ脇腹をなぞる 「…あぁ…んっ…十夜待って…あんっ…」 胸の突起に十夜の指先が触れた 「あっ…十夜…」 「ん…朝陽…」 「十夜…おはよ…」 「…っ…悪い…俺…」 「ん…いいよ…美那と間違えたんでしょ…」 「ごめん…」 離れて行った温かさに寂しさを感じた。 思わず十夜を抱きしめていた 「朝陽…」 「ごめん…十夜…僕…」 「…っ…ごめん朝陽…我慢できない…」 そういうと十夜が再度僕をベッドに縫い付ける 続けざまにキスをふらした 「朝陽が欲しい…」

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