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第279話
朝陽side
帰国してからは僕は仕事に没頭した。
せいくんのことを思い出さないように…考えなくても良いように…
結局僕は十夜の元へは戻らなかった
十夜は来てほしいって行ってくれたけど一人で先に進まなきゃ意味がない
街を歩けばせいくんに似た姿をまだ探してしまう。
似たような声が聞こえれば振り返ってしまう…
全部全部最初からやり直したい…
勿論叶うわけないのだけれど…
僕は…せいくんのことをまだ好きなまま。その場から動けないでいた
つい数年前まではせいくんの隣に僕がいたのに…
深く息を吐く
仕事仕事…今は集中しなくちゃ…
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