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第71話

今なんて言った?無い? 冗談だろ? 「持って無いって……」 「ここは勝手に持ち出されてはいけないから 鍵をかけているんだけど 預かるのを忘れてて すぐ先生探して持ってくるから」 取り合えずそれまでまって欲しいと言われ 仕方ないから部屋へと戻った 「希一ごめん 抑制剤が無いらしくて取り寄せるって先生が ……もう少し我慢、してくれ……」 けれど希一の呼吸は荒く聞こえている。 しかしこの状態にしておくのは辛いだろう ならいっそ楽にしてあげようかと思い 彼に触れようかとしたが止めた 「悪い、ちょっと待ってろ」 陽介が向かったのは碧の部屋だった 「すみません、少しいいですか?」 「なんだ?」 碧に希一のことを説明すると わかった行くと雫と共に部屋まで やって来た 部屋に入るとぶわっとフェロモンが漂ってくる 思わず理性をなくしてしまうくらいに 「希一……」 「あ…お、さん……」 「………っ」 顔を赤らめてとろんとした目に 発情を必死に耐えている様子が碧を刺激する 「凄いですね、これがΩですか…… 流石の私も当てられそうだ」 雫はそう言っていても平気そうな顔をしている 「会長、希一を楽にしてやってくれませんか?」

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