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第78話
ああ……頭が痛い、体が怠い
これは抑制剤の副作用だ
そうだ、発情期が思ってたより早く来てしまって
それで……どうしたんだっけ?
「ん………」
目を開けると視界に碧の姿が映る
「希一、起きたか……
具合はどうだ?」
「まだ少し……」
「そうか、なら休め」
そう言って碧は希一の額を撫でる
この手知ってる………
発情で苦しくて、その時のこの手が優しく触れて……
そうだ、彼に醜態を晒した上にあんな行為をしたんだ
「ぁ………」
「希一?」
「はぁ……はぁ……」
「希一どうした?」
碧が希一の異変に気づきその声に反応した
陽介と雫が傍に駆け寄ってくる
希一はと言うと少し震えていて
過呼吸気味になっている
「俺…………」
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