24 / 507
ちょっとの休憩
【創side】
おれの中に継の熱いものが出てきて、全部を受け止める。
全てをおれにくれたんだと思うと嬉しくて、でも体外に排出されてしまうと思えば寂しくて。
隙間から零れ落ちてしまわないように、つい力を入れてしまう。
「ちょ、締めんなって」
「だって…」
まだ荒い息の継が見上げてくる。こういう時の継は、いつもと違ってかっこいい。
引き締まった腕に閉じ込められると、おれは継のものなんだと実感できる。
一気に脱力感に襲われて継にもたれてしまったけれど、そんなおれを継は支えてくれた。
「っ、創、可愛い」
「…なか、あつい」
まだドクドクと継が脈打ってるのがわかる。
いつまでも、こうして繋がったままがいい。
その間は、継はおれだけのものだから。
「あのね、継」
「んー?」
一つになったまま、おれは胸につかえる黒い気持ちを吐き出した。
「継が他の人と仲良くしたり、誰かが継に触るのがイヤなんだ」
「…創、それ、妬いてるってイミで?」
肯定の意をこめて、触れるだけのキスをする。
痛いくらいにぎゅーっと抱きしめられて、中にいる継がまた大きくなったのがわかった。
「…マジ可愛い。なんだそれ」
「ん、継…」
顔を上げて嬉しそうに笑う継が、頬に手を添えてきた。
「オレも同じ。創をこのまま閉じ込めて、誰にも見せたくない」
「継…」
「創は、オレのなの。オッケー?」
こくりと頷くと、深いキスで吐息すらも奪われた。
ともだちにシェアしよう!