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ひとつ
【創side】
息苦しさに目を開けると、おれのお腹に足を乗せ、おれを抱きしめて眠る継がいた。
思わず笑ってしまった。
「もう、寝相悪いんだから」
そっと足を下ろしてやって、継の腕の中からその整った顔立ちを眺める。
もともと一つだったおれと継。何かの拍子に母さんのお腹の中で離れ離れになってしまった。
おれとしては一つのままでもよかったんだけど、継に会えないなんて考えられないから、やっぱり離れてよかったのかな?でも離れているのがいやだから、こうしてまた一つになる。
満たされる。
「…ん、そぉ」
うっすらと持ち上がる睫毛の間にぼんやりと映る自分の顔が継と同じで、たまらなく幸せだった。
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