「ね、二人ってそーゆー関係なの？」 休み時間にいきなり隣の席の女子が話しかけてきた。 なんだよ、これから創をぎゅーってしようと思ってたのに。 「えーっと…」 「あ、ごめん、あたし正木みずほ。よろしくね」 「うん、よろしくね、正木さん」 創がにこにこしながら答える。それになんかムカついて、オレは正木とかいう女を見もしなかったんだけど。 そんな事お構いなしに、そいつは話を続けた。 「早い話が二人はデキてんの？」 「っ、な、おま、は…？」 「あたし腐女子だから別に平気だよー」 さらっとカミングアウトされた。 ちらりと創を見ると、にっこり笑って頷く。そっか、ならいいか。 「ん、まあお前が考えてる通りじゃね？」 「おおーっ、ゴチ！」 何が？とは突っ込めなかったけど、どうやらオレ達の邪魔する気はないらしい。