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──数十日後の夜
楽しいことが待ってると日なんて瞬く間に過ぎて、明日はついに夏祭りの日だった。
また、柚葉との想い出が増える。
それと同時に俺の人生が消える。
あぁ、毎日一緒いられればいいのに。
夜まで一緒にいて、
「おやすみ」
って言って、
朝起きて一番に柚葉の顔を見て
「おはよう」
って言ってもらって。
そしたら……
どんなに幸せなんだろうな。
………なんて
考えても叶わないのは知っているけど。
「はぁ……」
死にたくないは言わない。
そんな事言っても、死ぬのには変わらないのだから。
それに俺は生きる。
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