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第22話久しぶりの夜遊び(和希)
今、俺と武史は、目的の店に歩いて向かっている。
「和希、久しぶりだな、お前と夜遊ぶのも」
「だな」
「急どうしたんだ。大学入ってからは、女だけだよな」
「やっぱ、バレてた」ペロって舌だした。なんかバツが悪い。
「いや、別に、いいんだけど、やっぱ、女じゃ満足出来無かった?体が男を求めだしたとか(笑)」
コイツ何となく分かってるくせに、俺をからかって遊んでるな。他の奴らには、素を見せないくせに、俺には、容赦ないんだから。
「武史がそろそろ、1人で、夜遊びしてるのが寂しかと思ってさ。優しいだろう。俺って」
「はい、はい。そうゆう事にしとくか。俺って優しいー」また、からかわれたが、武史とは、昔から、こんな感じだから、気が楽だ。
目的の店の前に来て、先に俺が入る。5分ぐらいして武史が入ってくる。店では、赤の他人のフリをして、お互い干渉しない。
ただ、ヤバそうな人とかに捕まりそうな時には、お互いすぐ、パートナーのフリをして相手を追い払う、お互い相手が決まっても決まらなくっても店を出る時は、LINEか電話するのが俺らのルールだ。
俺は、カウンターでカクテルを頼んだ。
武史も入って来た、俺の向かい側のカウンターに座った。コの字型のカウンターだから、端側と端側の向かい合わせだ。だから、お互い、姿は、確認済みだ。
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