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第7話

「ただのかすり傷ですね」 「ありがとうございます」 涼は医者に見せ、治療してもらった。 「涼心配したじゃないか!!  ちゃんと前見ろよ」 レイはカンカンに怒っていた。 「ごめん。僕ドジだから」 「涼、今ので気づいた。  話たいことがある、いいか」 真剣な顔をしていたので、涼も 真面目に聞いた。 「涼が転んだ時、大袈裟(おおげさ)だけど  どこかに行ってしまうと思ったんだ」 「僕はどこにも行かないよ」 「そうだよな。涼はどこにもいかない  よな。俺、やっぱり涼が好きだ」 「えっ、えぇぇ――」 (レイが僕の事を好きなんて) 涼は驚いてしまった。  

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