暫くすると疲れていたのだろう 飛鳥は司の腕の中で眠ってしまった 無理もない学校行きながらバイトもやっているんだから 司は畳んである布団を広げ 飛鳥をそこに寝かせた そして眼鏡を外し横に置く 眼鏡を外すとそれまで気づかなかったが 睫毛が長い 綺麗な顔をしていると思う ｢可愛い……｣ 寝顔を見て司は穏やかな表情になる そしてそっと額にキスをする なんだかドキドキする 額にキスをした後司の目は飛鳥の唇に向いた ｢いやいや、俺何考えてんだ？ 弟だぞ？｣ まるで恋しているような感覚に戸惑った 司は今まで女に苦労したことはない 少しでもいいと思った女は皆やることはやった まぁ、すぐに別れることも多かった それでも女が途切れることはなかった司 恋愛なら散々してきたはずなのに それなのに飛鳥に一瞬でもドキリとしてしまった 自分はどうかしていると すぐさま離れた ｢はぁ………｣ そして飛鳥が寝てしまった為 司は今日は帰った