｢司なの？｣ 母さんは驚いて口に手を当てた それにしても目の前にいるのは本当に母さんなのか…… 昔と大分変わってしまった 化粧も濃いし髪も前は染めてなかった こんな人では無かったはずなのに…… ｢取りあえずここを離れようぜ｣ ｢そうね……｣ ここでは人目につくし 落ち着いて話もできない 取りあえず二人はバーへ入った 落ち着いた雰囲気の店で ここならゆっくり話せそうだった ｢久しぶりね テレビとか雑誌で見るわ 凄いわね 私、CD買ったのよ？｣ ｢別に…… それより飛鳥に会った｣ ｢………そう｣ 飛鳥に会った事を伝えると 司から目を反らした 一応悪いとは思っているようだ ｢一体どういうつもりだ？ 飛鳥を置いて自分はホストクラブで豪遊 飛鳥が今どんな状態なのか知ってんのか？｣ ｢それは……｣ 思いの丈を伝えると 母さんはうつむいて唇を噛む