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※バレンタインデート→sideY

「あらあら、すっかりメス犬の顔ね」 串崎さんは、棒の長さのメモリと分度器の角度をきっちりとメモしながら、悶絶している東流の顔を眺めて笑う。 ホントは誰にも見せたくないんだけど、仕方がない。 東流はドライでイッているのか、全身をビクビクしながら腰を浮かせてゆらゆら小刻みに揺らしている。 欲しがる表情に煽られてしまう。 「ここでするわけにはいかないから、ホテルまで我慢な。」 「カレシ専用が出来る間、こっちのサンプルを貸してあげるわ。角度も近いから楽しめるはずよ」 革製の貞操帯を俺に手渡して、串崎さんはにっこり笑う。 腰を浮かせたまま涙目で、求めるように俺を見上げる東流の頭をそっと撫でる。 「ありがとうございます。試してみます」 欲しくて仕方ないと言外にいう顔にはひどくそそられる。 ズルズルと棒を引き抜いて、くぱくぱと寂しそうに開閉する穴を見やり、串崎さんは俺を見返す。 「すっごくスキモノなアナね。ちゃんと調教してるのね。いま、付けてあげなさいよ」 渡された貞操帯を見下ろし、俺は貞操帯に装備されているディルドにコンドームをつけると、グプッと東流のアナルに押し込んでいく。 「ッひ、や、……っ……ァアアあ、あああッ」 角度が近いというだけあって、イイところに当たったのか、ビクンビクンとカライキを繰り返している。 今迄きっとしたことがないだろうことに、こだわるのは意地になっているからだと分かってる。 たとえ、東流がなんと言っても俺は過去の俺に嫉妬してしまう。 腰に革を巻いて拘束し、ペニスキャップを嵌めてから、革の拘束をしてしっかり締め付ける。 まるで性奴隷そのものの東流の姿にそそられ、かなり興奮するがここでするわけにもいかないので、とりあえず拘束を外して、下着とズボンを履かせる。 「ホテル、予約してるの?」 「いや、これから探そうかと」 シャツを着せながら返事を返すと、串崎さんはふうとため息をついて、 「歩いて探すんじゃ、カレシもたないんじゃない?ちょっと待ってね、知り合いのとこに声をかけてあげる。今日はバレンタインなんだから、どこも満室よ」 そういうと、アンティークな電話機の受話器を外してどこかにかけると、暫くしてメモを渡してきた。 「歩いて5分くらいのとこよ。貞操帯は10日くらいで出来上がるわ。とりにきてね。アタシ好みなカレシの顔に免じて少し割引してあげる」 「串崎さん、ありがとうございます」 何から何まで世話になったなと思いながら、東流の拘束を外して腰を抱いて支えるようにして立たせる。 表情を見ると、呼吸は収まらない様子で、欲情に顔をゆがめてたまらないと顔に書いてある。 「トール、大丈夫?」 「ッ、、、、……で、あるいて、……ごふん、だな」 目はうつろで、動くたびにゴクリと喉ボトケを動かしながら俺の腕を握った。 串崎さんは歩ける様子に驚いていたが、手を振って見送ってくれた。 俺は歩くたびにビクビク震えながらも、必死で歩みを進める東流の様子に煽られまくっていた。

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