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【番外編】お出かけ→sideT
息苦しい。
俺の身体じゃねえみたいに、全身が重くて仕方がない。
「ッ……は、………………んん、ヤス…………からだ、あちい」
ガラガラと後ろで鎖を通す音がする。
血流がおかしくて熱がさめない。
なのに、俺は興奮していて、ペニスはバキバキに硬くなって粘液が溢れてとまらない。
「期待してる?ちんぽから愛液ダラダラですごいよ」
期待してるのか。
なにを?
「口開いて涎もベタベタなの、気がついてる?」
チュッチュとくちびるの端を舐められて、腰を抱えあげれる。
「縛られただけで、こんななの?思った以上に相当淫乱なのね」
串崎の声がするが、どうでも良くなっている。
串崎が鎖の使い方を康史に説明しながら俺を括っている縄にジョイントさせていく。
康史は俺の首に首輪をつけて、鎖にジョイントさせしっかりと固定させる。
身体は空に浮いていて、自分では指1本動かせない。
肌を擦る縄のくいこみばかりの感覚に、全身が痺れてたまらない。
抱きしめて欲しい不安感にかられる。
「これで、落ちないかな?危なくない?」
「しっかり固定したから大丈夫よ」
くいこみが重力に引っ張られて、肌を圧迫する。
俺は身をよじる。
からだが、あつい、あちい……あちいよ。
「も……っ、や、……あ、あち、いよ……ッ…………う……う」
熱をもった中心が弾ける。なんだかわからない、いままでにない高揚感にからだがうねる。
熱が飛び散り、開放されるような感覚に脳内がハレーションをおこして、わけがわからなくなる。
触れられることすらなく、ただ、縛られて吊るされただかにかで俺の身体は完全にコントロールがきかずに、絶頂まで追い詰められた。
康史が驚いた表情で俺を見返すので、俺は首を横に振って救いを求めるようにすがる。
「や、や……やす、やだ……っ、だき…………だいて……くれ」
わけのわからない力でイかされるのがいやで、救いを求めて声をあげた。
全身が康史を求めていた。
パタパタと台座の上に放ったザーメンがたれおちる。
情けなくて、涙が出る。
「……トール、泣くなよ。気持ちよくしてやりたいだけなんだからさ、辛いのか?」
頭を抱え寄せて髪の毛を指ですく。
「や、やす…………おねが……い、も、やだ……やだっ」
康史に抱えられて拒絶の言葉をだして、落ちつきを取り戻す寸前に、康史はアナルの隙間にローションを浣腸器で注ぎこみはじめた。
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