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※崩壊と喪失 →sideY

もう終わったのだ。 暖かいだけだったこの関係は終わった。引き返すタイミングはなくなったのた。だから壊すしかない。 もう壊すしか道は残っていないのだ。 俺は退路を絶たれて、追い詰められた。 「………ヤス……なに…して…ンだ……?」 乾ききって焦りを含んだ東流の言葉に、俺はあえて何も答えずに、くちゅくちゅとわざとらしく音をたてて内部をかき回し、ヤッていることを示すように、脆い箇所を指の腹で押し上げる。 「……ッは、ハァ、ッは、なッ……オイッ……や、め……ッ……」 放出したばかりで敏感な体を一気にせめあげて、喘ぎすら耐えることすらできないことに、本人がおどろいて目を剥いているのがわかる。 いつもは低く威圧感のある声なのに、少しだけ引き攣れた声をあげさせる。 俺を信じらないような目で見上げ、憎むでもない呆気にとられたという表情にぶつかり一瞬怯む。 「…………ッや、め、ろ、……ッ……ッて、な、ンか……ッ、ッ、、いえッ!!」 それでも、俺の真意を問うように見つめ、最後まで信じようと必死な顔をする東流に、苛立ちがつのる。 媚薬が効いていないわけじゃないだろうに、意志が強いとここまで快感に流されないもんなのかな。 今更、いう言葉なんかないし、言っても、無駄だよ。 東流には、わからない。 俺は東流の顔を見つめて、笑う。 ごめん。逃がす気はもうないんだ。 グッと動けないように腰を押さえ込んで、俺は自分の欲望を遂げるために、硬く狭い内部へと己の刃を突き刺した。 ギリギリ奥歯を噛み締めて声ひとつあげずに、俺の顔を凝視する東流に快感の色はなく、つーっと見開いた目から涙が流れ出る。 どんな怪我をしても、一切泣くことなんかなかった、東流の目尻から涙が溢れる。 悔しさも、憎しみも何も見えない。 「……ッ、……ッハッ……、、ぬ、け、よ…………ヤス…………ぬい、てくれ、よ……」 ただただ悲哀の表情で、東流は願いを乞うように俺を凝視していた。

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