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※ひめはじめ→sideT
海岸近くには、流石にかなりラブホが多かった。
今まで、走りに夢中で気がつかなかったが、こんなにもラブホが乱立しているとは思わなかった。
康史はその中でも、割とキレイ目な建物の立っている丘へと登ると地下の駐車場へバイクを乗り入れていく。
勝手知ったる感じが前にもきたことあるのか、とか考えて
柄にもなく妬ける。
俺といえば、康史の背中につかまってくっついているだけで、体は既に臨戦態勢でちょっとでも刺激されたら、すぐにでも達してしまいそうだった。
「ついたよ。今日は女装はムリだけど、受付もあんまり見てないから……」
バイクを停めてヤスがメットを外しながら、俺を見上げて言う様子に、俺もメットを外して首を振った。
「別に恥ずかしくねえ。気にすんな」
いつも、俺の体面とかを気にしてくれるのは、本当に嬉しいが康史は俺に気を使いすぎだとも思っている。
薄暗い駐車場から階段をあがっていき受付で、部屋のパネルを押してカードキーを受け取る。
「トールはさ、いさぎよすぎる」
「そんなんじゃねえよ……」
エレベーターまで歩いていくと、康史が体を寄せてきたのでぐっと肩を掴んで腰を抱き寄せた。
綺麗な顔立ちは、そこらへんのアイドルとかと比べても遜色ない。
エレベータに乗って、こないだみたいなことは避けたいと思い、そのまま動けないように康史の体を引き寄せておく。
「今日は、本当に色々しちゃうかも……さすがに三が日は予備校もないし」
「……かまわねえよ。帰りはヤスが運転してくれるんだし」
エレベーターがとまって、部屋まで歩きながら康史の顔を見おろすと少し欲情したような雄の顔をしている。
「一週間、会いたくて仕方なかったから」
「俺も……そうだ」
爆発してしまいそうなくらい、心臓が跳ね上がっている。
カードキーを挿して、部屋の中に入ると後ろからヤスが俺の腰に腕を巻きつけてくる。
「キスだけで、あんなエロい顔されたら…………もうたまんない。トールのせいだからな」
革パンでぱっつぱっつの股間を撫でられ、俺は奥歯をぐっと噛んだ。
「あのキスは反則だ……、外じゃなければ……そのまんま突っ込んでほしくなる」
康史の股間へのダイレクト攻撃に耐えながら、身体ごとひきずるように康史をかかえベッドのある部屋まで歩き、ベッドの上に腕をつく。
「ちんこもこんなに反応してるもんね…………トール」
カチカチとベルトを外す音がして、するっと革パンを下ろされる。
股間攻撃ですっかり俺のペニスはパンツにシミをつくっていて、早く触れてほしいと震えている。
「……ヤス…………っ……」
見上げると意地の悪い表情を浮かべたヤスが、俺のパンツを降ろしてひくひくと期待しているアナルを指先でつついて焦らすように淵を撫でる。
「トール、もうケツとろとろじゃん。やらしく口ひらいちゃって、かわいーね」
アメニティからローションを手にとると、歯でちぎって俺のアナルへ挿し込んでくぷくぷと注ぎ指先を押し込む。
「……ンはァ……ん、は……っああああ…………ッ」
指一本だけで俺は堪えきれず、腰を突き出してザーメンを放ちベットにすがりつく。
くちゅくちゅっとかき回す指を康史は止めず、俺のジャケットを引き剥がすように脱がし、ちんこの先につけたピアスを思い切り引っ張る。
「ヒッ…ィイイイイぁああ、あふ…ッあああッあああ」
ビリビリと痛みが走り、脳みそが真っ白になっちまうような感覚の中、ぎゅうっと中の指を食い閉めてびくびくと全身を震わせる。
射精を伴わない絶頂の感覚に、涎がぽたぽたと落ちて、ぐいと無理やりひきずり落とされるような快感が全身を支配する。
熱が欲しくて欲しくてたまらない。
俺のシャツを引き裂くように剥がして、乳首につけたピアスを引っ張ってこねながら、尿道へとシリコンの棒をずぶずぶと挿していく。
「イイッいい…あ…ひい…ひ……っつううう、あひ…っつひ…うう」
「トール…イイ顔……」
ちゅっちゅっと俺の唇に吸い付いて、指の数を増やして尻の中を捏ね始める。
ぐぷっぐぷっ、くちくちと指の動きは熱をあげていき、灼熱のように体内の体温があがって全身から汗が噴出す。
本能を曝け出すように俺の体はうねって、指の動きを求めるように腰をくねらせて刺激を増やす。
「ひっく…ああ…っああ…ッ…ああああ、やす…っ…や…っ」
指だけじゃたりないと、快感を知っている体は訴えている。
もう、ほしくてたまらない。
ほしい……もっと……もっと。
ぐっちょりと濡れたからだをいじりまわしながら、康史は俺の反応を愉しむように俺の中を指先で撫で回す。
「あふ……ああ…っ、やす…やす…うう…っつあああ…あ、ほし…っ…、おちんちん…ほし…」
「どうした?トール?」
「ほし…っ…っ、やす…ああ…ッあああ…っつ…やあああああ、い、れて…っ」
指だけじゃ足りないと訴えるのに、康史は笑って首を振る。
意地悪そうに俺の様子を眺めながら前立腺を撫でるのに、吐き出せない苦しさに全身を震わせるだけの俺を眺める。
「もっと……やらしく誘ってよ、トール」
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