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第118話
夕方の天気予報には雪マークがずらりと並んでいた。
本格的な冬の訪れはもうそこまで来ている。
「あら、明日雪なの?
遥登も優登もあったかい格好して風邪ひかないでね。」
リビングで勉強してると台所で夕食の支度をしていた母親が声をかけてきた。
雨が降りしきる冷たい外とは違い、あたたかな部屋中にいいにおいが漂う。
そのにおいにつられて優登の腹の虫が鳴いた。
「母さんっ腹減ったー」
「お魚焼いてるから待ってね。
暇ならお皿とお箸並べてよ。」
有り触れた、ごく普通の中流家庭。
当たり前のしあわせが溢れてる。
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