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第138話
深々と雪は積もり、その重みと水分で固まり重くなる。
気まぐれに太陽が顔を出せば表面が溶け翌日には寒さに凍る。
悪循環。
「豚まんうまー」
「ピザまんうまー」
「……」
「そこはあんまんうまーだろ!」
「三条もノってくれよ!」
「え、俺も?
なんかごめん。」
くだらない話に1時間も2時間も費やせる。
体調も戻った休日、気を遣わない友人と久しぶりに出掛けた。
「来週から冬休みかー。
早く休みになんねぇかな。」
「あ、初詣行かね?」
「先にクリスマスだろ。
ぼっちか?
くりぼっち寂し過ぎるわ。」
「知佳ちゃん女子で集まるって言うからクリスマスなんて存在忘れた。」
しばらく長岡とも話していない。
擦れ違えば挨拶位はするがそれ以上の接触はなかった。
胸が痛い。
でも、自分が蒔いた種だ。
そう、望んだ事だ。
それなのに…
おかしいよな、
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