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第195話

嫌々ながら帰宅した久しぶりの実家。 盆暮れ位にしか顔を見せないばかりか部屋に置ききれない本を送り付けていた。 部屋には本棚や収納に収まりきらない本が山積みにされている。 帰って来たのだからと親戚に酒を盛られるのは覚悟の内だ。 帰りてぇ… ついでに本持って帰ろうと自室で本を鞄に詰め早々に帰り支度をする。 アルコールが抜けたらすぐにでも帰りたい。 中年の親父共より遥登に会いたいと暫く手を付けない書物は段ボールに仕分けていく。 「まさむねくーん。 美味しいお酒いっぱいあるよー。」 わははっと階下から声をかけられ一つ溜め息をついて覚悟を決めた。

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