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第220話
授業から戻って来るやいなや国語科の女教師がやって来た。
この学年末、1学年のテスト制作を任されいるから用件はそれだろう。
「長岡先生、こっちの問題出来たのでメモリです。
あとお任せしても大丈夫ですか?」
「ありがとうございます。
大丈夫ですよ。
次、授業ですよね。
残りはやっておくので行ってください。」
「ありがとう、助かります。」
ぱんっと手を合わせると女教師は準備室から出て行った。
忙しいのは皆同じだ。
家庭を持っていれば他にもするべき事しなくてはいけない事が山積みなのだから、独り身で身軽な自分が何事も経験だとかってでる。
長岡は、自分の席に着いてようやく一息吐く。
亀田も授業で隣はがらんとしていた。
カタカタとキーボードを打つ音だけ聞こえる室内。
英語科の年配教師のくしゃみがやけに大きく響いた。
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