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第48話

怠い腰でなんとか帰宅し浴室へ向かった。 帰りの電車でも座れず、その揺れに何度も膝を折りそうになり突っ張っていたため脚も怠重い。 よたよたと服を脱ぎ、浴室の鏡に向かい合うと行為の後噛み付かれた肩口に歯型が見えた。  『この跡が消える前に自分から強請りに来い。 そうしたらまた消してやる。 上手くお強請り出来たら削除する枚数も増えるかもなぁ。』 …どれ位で消えるんだろう… 触れるとピリピリと痛む。 思いきり歯を立てられたそこは微かに血が滲んでいた。 赤い。 また赤だ。 カランを捻りすべてを洗い流すように熱いシャワーを浴びた。

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