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エントリーNo.4 聖夜

銀色の光を含んだ雪と共に白い羽が舞い落ちた。公園のベンチで項垂れる俺の前には柔らかな笑みを湛える青年。俺の髪にそっと唇を寄せると軽やかな鈴の音が響く。 「ごめん」 そのたった一言で夜空は金色に輝いた。溢れた涙を掬うようにキスを繰り返す。意地っ張りの俺にサンタはとびきりの愛をくれた。 ------------------------------------------- <作家名> 草津玲緒 <主な作品> 「逆転の発情」

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