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『いつもの店』 たった一言のメール。迎えに来いという意味のそれに素直に従う。開いた扉の向こう、見せつけられたキスシーンに『またか』とため息をついた。 「君が嫌な顔するのが好きなんだよ」 「別れる?」 「まさか、身体の相性抜群なのに」 最低なセリフと最高の笑顔···何てたちが悪い男だろう。

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