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籠の鳥

飛び立とうと思えばできた。 伸ばされる腕から抜け出し、絡めとる視線から目を反らすなんて簡単なこと。 『貴方が望む限りここにいる』 そう決めたのは自分。 君が縛った訳じゃない。 「···自由なんて要らないよ」 死が二人を別つまで···陳腐な誓いを守った君を今日も想うー。

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