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朝陽 26

その言葉が重く響く。 「…僕に謝る事なんて」 何人と躰を重ねていても、例えさっきのような光景を目の前で見せられても、僕の気持ちは変わらない。 恵果さんは恵果さんだ。 それよりも、泣きそうな顔でなおも僕のことを考えてくれる恵果さんに対して首をもたげ始めた欲望を悟られそうで、怖かった。

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