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朝陽 31

言葉とちらっと見えた舌の動きに心臓が跳ね下腹部が大きく脈打ち始める。 切なげな彼の吐息が聞こえて僕は喉を鳴らして唾を飲んだ 恵果さんからの合図、選択肢はない。 初めからこの人の虜となっている僕には。 慈しむ様な微笑みに誘われる。 恵果さんの口元に寄せて僕は唇の間からおずおずと舌先を出した。

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