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第6話

 コクコクと頷いて、必死に懇願する。行き過ぎた快感は、苦痛でしかない。 「はっ、やめ、くださっ……あぁああん」 「なぁに? よく聞こえなかった。もっと?」 「違っ、う……も、やっ、やだぁ……っ、ん、ん゛ーーっ」  ニチャニチャと厭らしい水音を響かせながら、先端を捏ね回し、鈴口をグリグリされれば、堪える事なんてできなかった。欲望を爆ぜさせて、体を大きく震わせる。 「まって、待っ、あぁっ、イってる、からぁ」  絶頂を迎えても尚、弄り続ける正和さん。次第に意識が霞んできて、頭の中は快感でぐちゃぐちゃになる。 「やっ、あっぁぁ」  鈴口から透明な液体が勢いよく出て、洗面所の床を濡らした。頭の天辺まで突き抜けるような快感に立っていられなくなり、膝から崩れ落ちる。彼が支えてくれていたから、ぶつける事はなかったものの、床にへたり込んだまま動けない。  体に力が入らなくて、指一本動かすのも億劫だった。 「あーあ。床びしょびしょ」 「はぁっ、はぁ……ごめっな、さい……っ」 「潮吹くくらい良かった?」  荒い呼吸を繰り返す俺の顔を覗き込んで、頬をするりと撫でた。いまだに、びくん、びくん、と体を震わせる俺は、それさえ快感だと認識して下腹部に熱を溜める。 「ふふ、可愛い。おいで」  そう言って俺のことを抱き上げる。再び浴室に連れて行かれ、力の抜けきった俺を容赦なく責め立てたのは言うまでもない。  おわり。  

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