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第8話 愛しているとは言えないから

 流星群は無理だけど、これ借りてきた。  天体望遠鏡を手に嬉しそうな君。  星が見たいと言ったのは先月のこと。  忘れていると思っていたのに。  諦めようとする度にこうやって甘やかされて、  また振り出しに戻る。  近すぎて好きと言えないから、  さりげなく肩を寄せる。  「寒いね、もっと近づいてよ」

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