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スパンキング

⭐︎微SM注意 “痛いのが気持ちいい“世界にはそんなエロも存在する。 颯太は、ゲイ向けアダルトサイトを眺めながら新しい世界の扉を開こうとしていた。 「ちょっとされてみたいかも…」 そんな思いが芽生えてからの颯太の行動は早かった。 風俗店のサイトを開いて、早々に予約を完了した。 指名したのは、麗央という青年で、ドSの王子様として店で一番人気のようだ。 ついに予約当日になり、逸る気持ちを抑えながら待ち合わせの場所に向った。 「あ、もしかして君がソウさん?」 颯太がキョロキョロと辺りを見渡していると、爽やか系イケメンに声を掛けられた。 「はい、貴方は麗央さんですか?」 さすが王子様と言われるだっけあって、ルックスは美しい。 颯太はこの後の事を想像して、期待と緊張を膨らませた。 「じゃあ、行こうか。」 麗央にするりと手を取られ歩き出す。 ホテルの入り口に着くと、心臓が早鐘を打った。 「ふふ、緊張する?そんなに固くならなくても身を任せてくれていいよ。」 爽やかな笑顔を浮かべた麗央に手を引かれ、恭しくSMルームへとエスコートされた。 「すご…」 颯太は初めて見る光景に、思わず声を漏らした。 初心な反応をする颯太に、麗央はクスクスと笑いながら颯太の髪に指を通した。 「可愛いね、ソウさん。そろそろシャワー浴びてきたら?」 「初体験するんでしょ?」 立ち尽くしていた颯太に追い打ちをかけるように、耳元で麗央が囁く。 「っ!」 耳元で囁かれた颯太は、ボンっと顔を真っ赤にして脱兎の如くバスルームに駆け込んだ。 麗央は笑いながらその姿を見送り、プレイに必要なものを準備し始めた。 「さて、と」 並べた道具を眺めながらどんな風に責めてやろうかと思案していたところで、颯太が戻ってきた。 「あ、あのお次どうぞ…」 バスローブを羽織って戻ってきた颯太は、揃えられた道具を見てまたしても固まった。 「うん、じゃあちょっと待ってて。」 シャワーの音が止み、まもなく麗央が戻って来ると思うと緊張してしまいバスローブをキュッと握り締めた。 「お待たせ。」 いよいよだ。 緊張して固まる颯太を、麗央が優しくベッドに押し倒した。 「もし無理そうなら、すぐ言ってね。」 優しくバスローブを脱がせると、胸の飾りに舌を這わせる。 その間も、敏感なところをサワサワと撫でられる。 「んぅ」 颯太は擽ったさに身を捩る。 「ソウ、うつ伏せになれる?」 頷くと、背中に腕を回して手助けしてくれた。 麗央は用意した道具の中でも比較的に初心者向けの鞭を手にとり、颯太の双丘をひと撫して鞭を振りかぶった。 「いっ…んあっ」 颯太は初めて感じる衝撃にまだ快感は見出せなかった。 むしろ痛みで涙さえ出てきた。 「大丈夫?もう一回行けそう?」 震えながら小さく頷く颯太の頭を撫で、もう一度鞭を振る。 今度は空いた方の手で、颯太のペニスを優しく刺激してやる。 「こうすればだんだん気持ちよくなるはずだよ。」 麗央はそう言ってペニスを刺激しながら、断続的に鞭を振るった。 「あっあっ ま、まって」 ペニスに伸びた麗央の手を必死に止めようとするが、快感に負けて力が入らない。 あっという間に颯太は達してしまい、麗央の手とシーツを汚してまった。 「んっ ごめ…なさ」 見開かれた瞳から涙がこぼれ落ちる。 「良いよ気にしなくて。それよりもこっちに集中しててよ。」 麗央はいくつか道具を持ち替えながら、颯太の敏感なところを容赦なく責め立てた。 「やぁっ…んっ きも、ちぃ」 やっと体が、鞭に打たれる痛みと熱を快楽だと認識し始めた。 「もっと、ほし…」 麗央に溶かされた颯太は、腰を揺らしておねだりした。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 「どうだった?」 何度も達した余韻で力が抜けてベッドに沈み込んだ颯太に、麗央が声をかける。 「………気持ち良かった…です。」 落ち着いてくると恥ずかしくなってしまって、颯太は枕に顔を埋めた。 「それは良かった。」 麗央は使い終わった道具を片付けながら頭を撫でてくれる。 「時間までまだあるからマッサージしてあげるね、ソウ。」 良い声の男に耳元で囁かれるとゾクゾクする。 「ふあっんぅ」 それから時間までたっぷりと麗央に啼かされた。 さすが王子様だ。 ちょっとだけ、リピートしても良いかもしれないと思ってしまった颯太だった。

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