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第10話 僕と死んでください

「僕と死んでください」 机の落書きは誰が書いたのか。僕は気まぐれに書き加えた。「いいよ」 翌日落書きは増えていた。「零時にここで」 既視感。以前同じ約束をした。誰と? 「待ってたよ」 ああ、彼だ。 一緒に屋上から飛び降りて、先に逝った恋人に手を引かれ、僕は今度こそあの世へと向かった。 ----------------------------------- #140字SSお題メーカー腐 #SS名刺メーカー

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