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終わらない

「………銀…」 「んー?」 もう夕方になるころだった 早めの夕飯も食べ終えてソファに座ってテレビを見てる時に銀に声をかけた 「……俺、明日から学校行く、から…」 「………………」 絞り出すように言う 声も少し震えてる気がした 「………まながええならええけど…大丈夫?」 「………う、ん…」 「……そう…」 沈黙… 銀はテレビに視線をやったまま何も言わない 「………だ、から…制服もないし、一度帰る」 「………ほんとに大丈夫なん?」 「…………うん…」 「…………ほな送ってくわ…」 あのボロボロの制服は銀が処理してくれたらしい自分でもそうするつもりだったので助かった まだ怖かったけどいつまでも学校にいかないわけにもいかないし 銀のおかげで心身共に早く回復してる 今日の午後にはもう一人で歩けるぐらいにはなってたから明日にはきっと日常生活に支障がでないくらいにはなると思う 「………いこか…」 「………うん……」 お互いなんも言わずに歩く 「……銀…」 「…ん?」 「………好き…」 「……………ん…」 自分でもちょっとびっくりした 口からポロっと思いがけず出てしまった言葉に自分でも熱くなる ………俺、は…銀が好き………… 改めて自覚する …俺、銀が好きなのか…… そうこうしているうちに駅についた 「……改札まででいい」 「なに言ってんの?家まで送ってくで?」 「いいよ、大丈夫だって」 「ならここでちゅーする」 「っい!?」 結局そのまま銀のペースに乗せられて家まで送られ朝も学校の最寄りの駅で待ち合わせすることを約束させられた ちょっと嬉しかった 次の日の朝 俺は家を出て絶望した 「まーなーちゃん♪」 「……へ…なん、で?」 ドアを開けると家の前にアイツが立っていた 赤茶色の髪のアイツがこっちに近づいてくる 足が震えて思うように動かない 怖い…やだ…銀… 「だーいじょぶだってば、おじゃましまーす」 「…ッヒ!!」 そう言ってそいつは家の中に押し入って玄関に俺を押し倒した 「っや……っやだ…ぎん!!…ぎん!!」 半狂乱になって暴れる 「頬付君に話したんでしょ?」 耳元で言われて体の動きをピタッと止める ………なんで…… さーっと顔から血の気が引いて行く 「まなちゃんだってあんな動画流されたら困るもんねー?オレ優しいからもう一回チャンスあげようかなーって」 「……ちゃ、んす…?」 そいつが言うには俺が媚薬を飲んで尻に遠隔操作できるローターを埋めて学校に行けということだった 「……やだよねー?あんな動画見られたら頬付君だって幻滅しちゃうかもねー?」 …………いやだ……銀に、嫌われたくない…… 「かわいそーになー、もう話してもくれないかもね?」 「…………………………」 「他の子も引いちゃうだろうな~まなちゃん幼馴染くんがいるんだよね?その子が見たらどう思うかな~?」 「…………………そ、れ…したら……動画流さない、ん…だな?」 「もちろん?」 男がにやにやしながら言う ……怖い……気持ち悪い…け、ど…… 銀の顔が浮かんだ ……銀に嫌われたくない 「わ、かった……」 「…じゃあ、ズボン脱いでこっちにケツ突き出して自分で入れてね」 「ッ!?」 「あたりまえじゃん?俺の見えるところでやってもらわないとズルされたらフェアじゃない」 「………ズルなんて…しない…」 「じゃあどこでやっても同じだよね?」 「……………」 媚薬とローターを渡され解放される 息を吐いてから錠剤の媚薬を飲み込む 「飲んだ?じゃあ脱いでローター入れて?ちゃんとオレに見えるようにね?」 ………いやだ…いやだ…いやだ… 「早く」 グッと唇を噛んでベルトを緩めて一気に下着ごとズボンを下ろす 「おーいいねぇ~ストリップ」 野次を飛ばすそいつをキッと睨みつけながらドアに手を付いて尻をそいつの方に突き出す ローターを自分の唾液で濡らして尻にあてがう 「あーまだ切れちゃってるんだね~いたそ~」 「ッあ…」 赤毛の男が俺のしりたぶをわしづかんで揉みしだく 「声、でちゃってる、もう気持ちいい?」 「……うる、さい…ッんン…」 グッと指に力を込めてローターを押し込む 「っはぁ…」 「んーちゃんと入ったかな?」 「いやっ!!触ん、いた、っあ~~~~~ッ」 自分の指を抜いたところでこんどそいつが指を押し込んできた 関係ないところまでかき回す 「しっかり入ってるし大丈夫そうだね~ じゃあ、また放課後呼ぶから あ、もちろん学校でヌいたりしちゃだめだからね」 満足したのか乱暴に指を引き抜くとへたり込む俺を置いてそいつは出て行った 尻が痛い……乱暴にされてふさがりかけていた傷が開いたんだろうか…… 「学校…いかないと…待ち合わせ……」 ズボンをはきなおして立ち上がる 「ッン…」 歩くだけで擦れてきつかった 息も熱くなる、服が肌に擦れるだけで快感を産む 「…はぁ…いかないと…」 微弱に震えだしたそれを尻に埋めたまま再度ドアを開けて俺は家を出た

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