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第9話

「いてぇ〜。何すんだよ!まだ傷が痛むんだぞ!先生。」 「この馬鹿が知るか!」 俺は危ない状態で病院に搬送されて3日間昏睡状態だった。 言うまでもなく卒業式には出れなかった。 母さんは泣きながら俺に謝り美織も泣きじゃくり大変な騒ぎになってしまった。 義父とは離婚すると母さんが言った時に俺は凄く苦しかった。 俺と美織にはクソみたいな義父だが母さんにとっては大切な人だったからだ。 「母さんは晴翔と美織が一番大切なのよ。あんな人はもう知らないわ。」 そう言って泣きながら笑った母さんが眩しく見えた。 俺は母さんの子で美織が俺の妹で本当に良かった母さん俺と美織を選んでくれてありがとう。 それともの凄く恐い顔をして俺を見て居る先生。 先生にまた会えて良かった。 この気持ちを打ち明けたりは出来ないけれど俺はずっと先生を好きでいていいかな? 「晴翔、聞いて欲しい事がある。後悔はしたくないから・・・俺は晴翔が好きだ。手放したくない。」 俺は何か聞き間違えをしたのだろうか? 先生が俺を好き? 好きにも色々あるしまだ俺は目覚めてなくて夢でも見ているのだろうか? 「好きと言うか・・・愛してる晴翔。」 「先生・・・。」 「気持ち悪いよな・・・歳も離れていて男だしな・・・けど晴翔を愛してしまった。」 真っ直ぐと俺を見て言う先生の表情で真剣なのが伝わってくる。 「先生、俺も・・・ずっと先生が好き・・・。」 その先は先生の唇が俺の唇を塞いだせいで言えなくなってしまった。 俺も愛してる先生。

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