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第132話

陽平side でも結局あいつらは飽きもせず俺を求めた。 それに伴いやめようと思っていた美空との関係も結局やめられなかった。 日毎激しくなる行為に精神的にボロボロだった そんなとき出張が入る。 流石に出張先まで呼ばれると堪らない。無理を承知で男に話した。 「仕事ね。わかったよ。それならこの2日は我慢してあげるね」 その言葉通り呼び出しはなかったが俺の不安は拭えない 何故ならあぁ言ったときの男の目が何か企んでいそうだったから… 出張初日。美空から珍しく電話があった。 今日は睦月くんではない誰かの所に泊まってくるとのこと… まさか…あいつらじゃないだろうか?美空のもとへ行ったんじゃないだろうか? 直ぐにでも帰りたい…でも仕事を投げ出すわけにはいかなくて… 不安なまま二泊三日の出張を終えた きっとまた今日からあいつらとのことが始まる… しかしそれは杞憂に終わった。 あいつらが海外事業部へ飛ばされあのデータも消されたそうだ。 わざわざ社長から呼び出され謝罪された。 やっと解放された瞬間だった。 円山の社長の息子が解決してくれたそうだった。 いつかお礼にいかなきゃ… そうして俺たちの歪んだ関係は終わりを迎えた。 次第に美空にも笑顔が戻り心底ホッとした。 俺があんなに辛そうな顔をさせていたのに俺は勝手だ… 美空が笑顔で許すと言ってくれたからそのまま甘えてしまったんだ…

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