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押し入れ危機一髪
僕は今、危機的状況に陥っている。
とてもくだらない理由で嫉妬してケンカして押し入れに引きこもり中なんだけど…
初めての一人暮らしで布団を買ったあいつ。この押し入れの中はあいつの匂いしかしない。大好きな匂いを意識してしまったら切なくて身体が疼いて心臓がヤバい。
「妬いてくれてありがとな。」
外から聞こえる低くて艶のある声に耳が犯される。
「俺は押し入れに嫉妬すれば良いの?それとも布団?」
何も答えない俺に業を煮やしてふすまを開け、子猫に嫉妬した僕をからかう。押し入れの奥に身を縮める僕を引っぱり出そうとする。
今はダメ!
下ががちがちなのがバレるから!!
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