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X'masの再開
本日、12月23日
クリスマスとはなんだろう
世間では恋人の日だのなんだの騒がれているが、僕にとってはなんの変哲もない日にすぎない
特に今年は月曜日だ
別に、ただバイトをして、一人でいることに変わりはない
そんなことを考えながらカラフルに賑わった街を歩いていたら、人とぶつかった
「あ、すいません」
なんか、すごいイケメンだった
え、なんか、すごいキラキラしてる
こういう人がクリスマスを楽しむんだな、と他人事のように、他人事だけど、感じた
謝ったし、そのまま歩いていたら後ろから引っ張られた
「ねぇ、君かわいいね!」
「………は?」
「すっごい俺の好み。名前は?これから予定ある?もしよかったら…」
「僕はこれからバイトに行くので、急いでいるので失礼します!」
僕はその人の言葉をさえぎり、走って逃げた
「やっと見つけた…。俺の愛しの祐介♡」
「……って言うことがあったんですよ」
「おー、それは面白い体験だなぁ」
「笑い事じゃないっすよ」
「ははは、悪い悪い。でも、あれじゃね?なんかさ、漫画の中だったら昔の恋人みたいなやつじゃねーの?」
「…あんなイケメン知らないっすよ。それに俺男ですし」
「それもそうか」
「午後の仕事始めるぞー」
「「「うーっす」」」
でもこのとき、僕の中では何かがもやっと残っていた
現在、20:00
僕の仕事も終わり、挨拶をして帰路についた
少し歩いて、ばったり
さっきのイケメンに会った
「わー!さっきの!偶然だねー。バイト終わった?もしよかったら僕とご飯しない?」
「いや、あの、急いでるんで…」
「だめ?」
「いや…、僕急いでて」
「ご飯だけ!ちょっとだけ!お願い!!」
パンと手を鳴らして頼み込まれたら断れるわけもなく、僕はあのイケメンと一緒にご飯を食べていた
「祐介君、お酒弱い?」
「んー、ふふっ、よわくないよー?」
「でももう飲めないでしょー?終わりにしときな?」
「やだー」
「うーん、とにかく、もうだめだからね?」
「んー、きみは、こいびととかいないのー?」
「いないよ。」
「なんでー?そんなにかっこいいのにー」
「俺はね、心に決めた子がいるから。俺、昔急に引っ越しちゃってさ」
「そっかー。いいねー、君みたいなイケメンにそんなにおもわれてるなんて」
「祐介君は?」
「ぼくはね、ぼくは、むかしね、好きだった人がかってにどっか行っちゃったから、いないのー」
「もしその人が、祐介君の前に急に現れたらどうする?」
「んー…。わかんなぁーい。…僕もうねむい」
「寝てていいよ。俺がちゃんと家につれてってあげるから」
薄れる意識と自分の過去が、何か繋がりそうな気がした
目が覚めたらからだが縮んではいなかったが、知らない天井があった
服は着ていない
隣には、綺麗な寝顔がある
「っ!!」
びっくりして飛び起きた、が腰に鈍痛が走りその場にうずくまった
…なんだこれなんだこれなんだこれなんだこれ!!!
え、僕、僕なにしてんの?
ナニしてんの?
いやいやいや、僕男だよ?
この人も男だよ?
会ったばっかりだよ?
ぐるぐる頭の中で考えていたら、ふと声がかけられた
「祐介、大丈夫?」
「なんで、僕の名前。」
「知ってるよ。昔から。」
「どういう…「そんなことより」」
「昨日はよかったね。腰大丈夫?お風呂入ろっか。」
「っ、え?いや、なに、言ってんの?」
「覚えてない?じゃあ思い出すしかないねぇ…。」
「いや、ひっ!やだ、なに、やだ!」
あろうことか、僕の身体をまさぐってきて、乳首やちんこを触りながら深いキスをしてきた
「っ、ん、んー!んぅ!」
っやばい。だめ、だめっ…!
そんなされたら、たっちゃうぅ…
ふと離れた唇を銀の糸が繋ぐ
ぼーっとしていたら、急にちんこを口に含まれた。
くちゅ、ちゅぷっ、という音と共に、僕のちんこはどんどん熱をもっていく
「ん、ん、ぁっあっ…や、だめ、だめっ!」
思い出した
昨日の夜のことを
途端、身体が熱くなり、あらぬところが疼く
そして、この人の名前も
「しょ、た……、しょうた、しょうたぁ…。」
「っえ…?今、名前っ!」
僕の身体をまさぐっていた手は止まり、目を見開いて僕のことを見る
でも、今の僕にはそんなことよりも欲がほしかった
はやくいれて欲しかった
「ね、はやく、はやくいれて」
僕は、脚を使って翔大のちんこを刺激した
「はやく、僕のおしりにいれて?」
「待って。ちょっと、祐介!」
「ひっ…!」
「ごめん、ごめんね。祐介。でも祐介が悪いよ?俺は祐介のことを大事にしたいから、我慢して」
翔大は僕の脚をどかして手にローションを垂らすと、僕のおしりに指をいれてきた
「昨日の夜もしたから、すぐほぐれそうたね。ここきもちい?コリコリしてるのわかる?」
「っひ、あ、やっ、だめっ!ん"ん"ぅ、ん"ー!」
「唇、噛んじゃだめ。ね?」
僕の閉じた唇を空いている方の指でこじ開け、口の中にその指をいれた
「んぁ、あ、あ"、ぁ」
「噛んでいいよ、僕の指。そろそろ、いれていい?」
いつの間にか指は3本入っていて、コリコリするところを刺激され続けていた
「あー、ゴム。片付けちゃった…。ちょっと待ってて」
「やだ。やだ、そのままでいいから、はやくいれて。はやくぅ…」
「…知らないよ?あとでどうなっても」
「いい、いいから、そのままして?はやくいれて?」
「後悔しないでね」
ちゅぷちゅぷと僕のナカにちんこが入ってきた
「あ、ぁ、っ~~~~!」
びくびくと身体を震わせて、イった
「大丈夫…?」
「ん、んぅ……、うご、いて…?」
「うん。だいすきだよ」
「ぼくも、すき」
次に目が覚めたとき、羞恥で消えてしまいたかった
今日が休みでよかった
12月24日15:00
僕は一体…
「何をしていたんだろう……。」
「セックス?」
「ひっ」
「お風呂入ろう?洗ってあげる」
「い、いい、一人ではいるから」
「でも立てないでしょ?もう変なことしないから…」
「で、も…」
答えきらないうちに、持ち上げられてしまった
お姫様だっこというやつで
僕が一人でわたわたしているうちに頭から脚の先まで洗われて、一緒に湯船に浸かっていた
「祐介、俺のこと、覚えてる?」
「う、うん。最初、気づかなくて、その…ごめん」
「謝らないで。5年も昔の話だ」
「そっか、5年…」
ちらっと翔大の方を見た
背も高くて、しっかり筋肉もついてて、何ていうか
「なに?」
「…かっこいいなぁ」
「ふぇ?俺かっこいい?」
「、え、あ……」
声、出てた…
「祐介は、可愛くなったねぇ…。俺びっくりしちゃった」
「なに、言ってんの…。僕、さみし、ずっとすみしかったのにっ……!」
「うん、ごめんね。俺もね、寂しかった。急に引っ越しちゃってごめんね」
「…いいのかよ」
「なにが?」
「クリスマスイブに、こんなやつとこんなことしてていいのかよ!」
ざばっとお湯をたてて立ち上がった
腰がいたい、身体が怠い
そんなこと関係なかった
僕はそのまま浴室をあとにした
律儀に洗濯してくれたのだろう、僕の服が干されていた
乾いてはいなかったが、身体もびしょびしょだったのでそのまま着た
後ろから、ぎゅっと抱き締められた
「祐介、いかないで……。お願い、お願い祐介」
震えた声でそういわれた
「祐介、俺、祐介だけだよ」
「嘘、つくなよ」
「嘘じゃない」
「翔大はかっこいいから、彼女の1人や2人くらいいるんだろ」
「いない。俺には祐介だけだ。……信じて」
翔大の方を向かされ、涙のたまった瞳にキスをされた
「好きだよ。5年前から、ずっと」
次は、唇と唇が重なった
「もう一回、お風呂入ろう?びしょびしょなまま乾いていない服を着て冷えたでしょ?」
「う、ん」
手を引かれて、服を脱がされ
翔大もいつのまにか着ていた服を脱いでいた
そして、翔大に寄りかかるように湯船に浸かった
「身体、大丈夫?」
「…うん」
「俺にさ、彼女が二人もいたらただの不倫になっちゃうね」
「え、ぁ、うん…」
「祐介」
「、なに」
「だいすきだよ」
「うん」
「祐介は?」
「…ぼくも、すき、だよ」
恥ずかしくて、消えてしまいそう
「今日、イブかぁ…。明日は、バイト休み?」
「…うん」
「なにか、買いにいこうか。クリスマスプレゼント」
「え、と、いや、いい」
「そうしようか、今日はもうすぐ終わっちゃうからね。お風呂上がったら少しご飯を食べよう。お腹すいたでしょ」
「、うん」
サンタクロースは1日早いクリスマスプレゼントを僕のもとに持ってきてくれたらしい
-fin-
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