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ずっと見てたよ・・・

あの後、教室を出ていく時に俺は、 振り向いて深々とお辞儀をしたらしい。 ←覚えてないけど。 『その仕草、全部が 可愛くってーっ!』 『見えなくなるまで ずっと可愛かったな!』 『・・・・・・・・・////』 『ねー!』 『なー!』 なんて、笑いあう2人はホントに 楽しそうで・・・何も言えなくなる。 しかし、 人生ってのは 何が起きるか分からない・・・・。 あの日は、 俺にとっては 恥ずかしくて 忘れたいほど最悪な日なのに、 コイツらにとっては、 「忘れたくない最高な日」 なんだ・・・・。 ・・・・・・・複雑。 『その日から、ずっと みっきーの事 見てたんだよね~!』 『ああ。見れば見るほど 可愛くてなー。 ますます 好きになったよな。』 『ん?・・・・・ずっと・・・・見てた?』 『うん!学校では もちろん、放課後も♪』 『それと、休みの日もな♪』 『は・・・・・・・・?』 学校でも放課後も・・・・休みの日も? 『・・・・・・・・はあっ !?』 ちょ、ちょっと待て!! 今、放課後・・・・は、ともかく! や、休みの日・・・・っ !? 聞いてはいけない言葉が 聞こえた気がするんだけど・・・・・っ !? 『お前ら・・・・・・っ!!』 『ふふふー。みっきー、可愛かったね♪』 『ああ、最高に 可愛かったな♪』 笑いあう2人。 『可愛かったな♪じゃな ── いっっ!!』 人の話を聞けよ! 何をしてんだっ!!何をっ!!! 『え? どうしたの??』 『どうした?みー。』 『どうしたの?じゃないだろっっ!』 キョトンとすんなっっ!! 『何、怒ってんの?』 『え、怒ってんの?』 『何、怒ってんの?じゃないっっ!!』 これを怒らずにいられようか・・・ それって、 それって、 ストーカーじゃんか ─── っっ!!!

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