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コスプレ☆2
『うーん・・・・』
その後も、真剣に悩んでいる様子の玲音。
・・・・・?
なんで、そんなに悩んでんだ?
なんか、あんの?
聞いて・・・みる?
なんか、余計な事に首を突っ込みそうな気がしなくもないけど・・・・、・・・気になるし。
口を開きかけた その時、ドアが開いて咲哉が入ってきた。
『みー、ただいま!玲音、お待たせ♪』
『咲哉・・・・お、おかえり・・・』
『咲哉!どうだった?』
『おー、なかなか いいモノ、ゲット♪』
『ホント?』
『ホント、ホント♪』
そう言って、咲哉が持っていた紙袋の中を床に ぶちまける。
入っていたのは・・・・・大量の、服。
目がチカチカするような配色のモノ、
レースやフリル・・・
一見して、普通の服じゃ、ない。
ま、まさか・・・・これって・・・・
『こ、これ・・・・・・・は?』
『ん?コスプレ衣装♪』
『コスプレ衣装だな♪』
『・・・・・・・・・っ・・・』
・・・やっぱり。
えーと・・・・・・
まさか・・・まさか・・・・これを俺に着ろ、とか
言わないよな・・・・?
『あの、これ・・・・誰の・・・・?』
『ん?誰のって・・・もちろん、みっきーの♪』
『はっ !?お、俺のっっ//// !?』
や、やっぱり・・・・っ !!
『き、着ないぞ///?俺っ ! 着ないからな!』
冗談じゃないっ !!
冗談じゃ・・・・・
ここは断固拒否!だっ!
逃げよう・・・・!帰ろう!!
俺のオアシス(家)に・・・・・!
『あはは。ごめん~、冗談♪』
『ははは。すまん、すまん ♪ 』
慌てふためく俺を見て、2人が面白そうにケラケラ笑いだす。
『・・・・・・へ・・・?』
『これは、クラスの男子の♪』
『文化祭用の、な♪』
『文化祭・・・・・・・・・』
『俺たち、文化祭実行委員なんだ ♪ 』
『うちのクラス、仮装喫茶に決定~ ♪ 』
『・・・・か・・・仮装喫茶?』
文化祭?
仮装喫茶?
あー・・・なんだ・・・・
俺のじゃないのか。
ビ、ビックリしたぁ・・・。
あー・・・よかった。
俺のじゃなくて
ホントによかった・・・。
心底、ホッとして息を吐き出した。
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