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昨日のこと

「!!…っひゃ…!!」 「…ん、水…冷蔵庫にあった…」 「…え……あ、ありがとう…」 手に当たったものはアルが持ってきてくれたらしいペットボトルに入った水だった。喉は乾いてたしありがたくいただいておく。 ………あ、蓋緩めてくれてる… そっとペットボトルに口をつける俺の横でアルもペットボトルから水を飲んでいた。 「………」 「………」 部屋にっんっんっん…っとアルが喉を鳴らして水を飲む音だけが響く。 ……気まずい… わざとちびちびと時間をかけて水を飲んだ。 「……ねえ杉田さん。」 「ッんぐ…!!な…なに?」 「昨日のことだけどさぁ…」 「!!」 ペットボトルの水を半分ほど飲みきったところでアルがそう切り出す。思わず飲んでいた水が変なところに入りそうになった。 き…きた…!!や、やっぱり怒ってるよな…?アル…銀のことなんか嫌い?だったし…ていうか…俺のわがまま?で銀って呼んでいいよって言ってくれたわけなのにその上意味のわからない理由で八つ当たりされて…い、いやだった…よな… 怒られるか、文句を言われるかを覚悟した。でも、アルからの発言は俺が予想していたものではなかった。 「……オレ、もう『銀』の話し聞いても嫌な顔しないから。」 「……うん…そうだよねやっぱり嫌だった……え…?」 「……たまになら…エッチの時『銀』って呼んでもいいし…あと気が向いたら『まな』って呼んであげてもいい…」 「……え?…え?」 俺が思っていたこととあまりにも違うことを言われて理解できるまでに時間がかかった。 銀の話…?な、なんで突然…? 俺にはアルがなんでその発言に至ったのかが全く見当がつかなかった。 「………」 「……あと…」 でもそこまでいったところでアルは視線を逸らし、そわそわして落ち着かない様子になった。前髪を引っ張り、目を泳がせてえっと…えっと…と言葉に詰まってる。 「……?」 「………」 アルはしばらくそうやって挙動不審な動きを繰り返していたけれど少しすると何か覚悟を決めたような表情で俺のそばに座り直した。そして突然アルの手が伸びてきたと思うと、ぽんっとアルの手が俺の頭に乗せられた。アルはちょっとだけ申し訳なさそうな、バツの悪そうな顔をしているように見えた。 「…………その…忘れちゃってごめん…」 「………」

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